将来的な経済を見通すなら、世界の国の現在の経済規模だけではなく経済成長率にも注目し、存在感が徐々に高まっている国についても知っておきたいものです。今回は国別の経済成長率ランキングを紹介し、将来の有望国がどこか考えていきましょう。

国別の経済成長率ランキング

金融
(画像= denphumi/stock.adobe.com)

IMF(国際通貨基金)が公表している2018年版のデータから、国別の経済成長率ランキングのまず1~10位をみていきましょう。

経済成長率ランキング(1~10位)

1位:リビア(17.88%)
2位:エリトリア(12.19%)
3位:ルワンダ(8.61%)
4位:アイルランド(8.30%)
5位:バングラデシュ(7.93%)
6位:エチオピア(7.71%)
7位:カンボジア(7.53%)
8位:モルディブ(7.51%)
9位:コートジボワール(7.43%)
10位:アンティグア・バーブーダ(7.39%)

1~3位はアフリカの3ヵ国が独占していますが、アフリカの各国における経済成長率は内戦の反動や治安などの影響を受けやすく、経済成長率が高いからといって一概に未来が明るいととらえるのは早計です。

ただ3位の「ルワンダ」はかつての大量虐殺から再建を果たしつつあり、インフラ整備も進む中での経済発展には目まぐるしいものがあります。また6位にランクインしている「エチオピア」にも注目です。GDP(国内総生産)が1990年から2019年でほぼ倍増しています。

特にこの中で知名度が低い国と言えば「アンティグア・バーブーダ」が挙げられるのではないでしょうか。この国は大西洋とカリブ海の間にある島国で、観光業などが盛んです。アジアからは「バングラデシュ」や「カンボジア」などもランクインしています。

最後に11~20位のランキングも紹介していきます。

経済成長率ランキング(11~20位)

11位:タジキスタン(7.30%)
12位:ベトナム(7.08%)
13位:ドミニカ(6.98%)
14位:タンザニア(6.95%)
15位:モンゴル(6.91%)
16位:ミャンマー(6.83%)
17位:ブルキナファソ(6.82%)
18位:インド(6.81%)
19位:マルタ(6.77%)
20位:べナン(6.70%)

日本の経済成長率は0.81%と低い

国の経済成長を特定の年の数字だけで判断するのは早計ですが、経済成長率が高い国の中には将来その地域もしくは世界で台頭する可能性がある国も含まれています。日本の経済成長率は0.81%で193ヵ国中171位です。