フォーマルな席では、その場に適した装いや振る舞いが必要となります。「ブラックタイ着用」「ホワイトタイ着用」などのドレスコードがあるパーティーに招待された場合、どのように選択すればよいのでしょうか。ここでは、いまさら人には聞けないパーティーにふさわしいドレスコードについて見ていきましょう。

パーティーで求められる正装の種類

金融
(画像= New Africa/stock.adobe.com)

一般的な男性のフォーマルウェアは、大きく分けて「正礼装」「準礼装」「略礼装」の3つです。モーニングコートや燕尾服(えんびふく)、タキシードは正礼装にあたります。準礼装は、ディレクターズスーツ、ブラックスーツ、そして略礼装はダークスーツです。フォーマルウェアの正しい着用は、時間帯によっても変わります。

昼と夜では着用する服が異なるため、招待の時間によって着用するウェアを変えなければなりません。パーティーの終了時刻が17時ごろとなる場合は、夜の装いとなります。パーティーの時間や場所、そして立場なども踏まえたうえで、どのフォーマルウェアにするべきか判断しましょう。

ドレスコードに「ブラックタイ着用」とあった場合はどうすればいいの?

ドレスコードが指定されている場合は、それに従いましょう。ブラックタイとは、リボンのような形状をした黒色のボウタイ、つまり蝶ネクタイのことです。パーティーの招待状にドレスコードが「ブラックタイ着用」と書かれている場合は、通常のネクタイの替わりに黒色の蝶ネクタイを合わせます。また、ブラックタイは、ビジネススーツに合わせるものではなく、タキシードに着用するものです。

そのため、「ブラックタイ着用」がドレスコードとなっている場合には、タキシードにブラックタイを着用して出席しましょう。では、ブラックタイはどのように着用するのでしょうか。ブラックタイの中には、すでにリボン部分が結ばれており、ホックで留めるタイプのものもあります。しかし、ふんわりとした柔らかい雰囲気を出したいならば、手で結ぶタイプの方がよいでしょう。リボン結びをイメージすればそれほど難しく結べます。

次は、ブラックタイに合わせるタキシードの注意点などを見ていきます。

タキシードの着用時のポイント

シングルジャケットの場合は、ベストを着用するかカマーバンド(カマーベルト)を着用します。カマーバンドとは、飾り帯のことです。着用する際は、ひだを上向きに巻いてサスペンダーの上に装着しましょう。カマーバンドを巻く位置は、ジャケット着用時にどのように見えるかによって変わってきます。ジャケットのボタンをかけた際に、カマーバンドが少し見える程度の位置にしましょう。

ドレスコード「ホワイトタイ着用」の場合はどうすればいいの?

パーティーの招待状のドレスコードに「ホワイトタイ着用」と記載されていた場合、白いネクタイではなく白い蝶ネクタイを着用します。ホワイトタイは、夜の正礼装「テイルコート(燕尾服)」に合わせます。燕尾服は、晩餐会や格式の高い結婚式や披露宴における新郎などが着用します。

燕尾服のポイント

燕尾服は、ジャケットの後面の下部が割れていて、燕(つばめ)の尾のように見える礼服です。白いベストとホワイトタイは、白の共布(ともぬの)で前ボタンはかけずに着用しましょう。全体的に白と黒色でまとめるのが基本です。サスペンダーは、白無地でカフスは白蝶貝などがよいでしょう。また、靴はストレートチップかプレーントゥを合わせましょう。

TPOに合わせた服選びをしよう

パーティーなどに参加する際に、マナーを知らないと恥ずかしい思いをしてしまうばかりか、主催者側に迷惑をかける可能性もあります。パーティーの招待状が届いたら、日時や開催場所だけではなくドレスコードもしっかりと確認することが大切です。さまざまな人が集まるパーティーだからこそ、TPOに合った服装や振る舞いを心がけましょう。

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