7社あるJRのうち、上場している「JR東日本」「JR東海」「JR西日本」「JR九州」の4社に株主優待がある。運賃が割引になる優待は共通しているが、割引率や、ホテル・商業施設利用時の優待、株主限定イベントへの招待など、会社ごとに特色がある。

1,JR4社の株主優待の特徴

JR4社の株主優待を徹底比較
(画像=VTT Studio/stock.adobe.com)

まずは株主優待のしくみと、JR4社の株主優待の特徴を押さえておこう。

株主優待とは?権利確定日に注意

株主優待は、株主還元の一環として企業が株主に自社の商品やサービス、地産品や金券などを提供する制度だ。

実際に商品を受け取れたり、サービスを利用できたりする株主優待は、売買益や配当とは違った楽しみがあり、個人投資家から人気が高い。企業にとっても、安定的な株主となってくれる個人投資家が増えるなどのメリットがある。

株主優待を受けるには、それぞれの企業の「権利確定日」時点で株主名簿に株主として記載されていなければならない。株を購入してから株主名簿に記載されるまでには2営業日かかるため、新たに株主優待を受けるには、権利確定日の2営業日前までに購入が必要だ。権利確定日の2営業日前を「権利付き最終日」という。

JR4社の株主優待は運賃の割引と施設割引券など

JR4社では、各社とも3月末時点の株主に対し、自社の営業路線内の運賃・料金等が割引となる「優待割引券」を進呈している。優待割引率は各社で異なる。

JR東海を除く3社では、グループ会社が運営するホテルや商業施設、レンタカーなどの割引券もあわせて進呈される。

2,JR4社の配当利回りランキング!

JR4社の株主優待内容、優待獲得に必要な最低投資額などは以下の通りだ(2021年4月15日現在)。

銘柄名
(銘柄コード)
株価
2021/4/15
終値
最低
投資額
権利
確定月
優待内容 配当
利回り
【JR九州】
九州旅客鉄道
(9142)
2,411円 24万1,100円 3月 ・鉄道株主優待券
(片道運賃・料金5割引)
・JR九州高速船 株主優待割引券
・JR九州グループ 株主優待券
3.86%
【JR西日本】
西日本旅客鉄道
(9021)
5,811円 58万1,100円 3月 ・鉄道株主優待券
(片道運賃・料金5割引)
・京都鉄道博物館優待割引券
・JR西日本グループ 株主優待券
1.72%
【JR東日本】
東日本旅客鉄道
(9020)
7,565円 75万6,500円 3月 ・鉄道株主優待券
(片道運賃・料金4割引)
・ JR東日本グループ 株主サービス券
・JR東京総合病院人間ドック料金10%割引券
(1,000株以上保有株主のみ)
・株主限定イベント招待
(応募者から抽選)
1.32%
【JR東海】
東海旅客鉄道
(9022)
1万5,820円 158万8,200円 3月 ・株主優待割引券
(片道運賃・料金1割引)
※1枚あたり1割引、
2枚まで同時使用可
(最大2割引)
0.82%
※各社IR情報をもとに筆者作成

いずれの銘柄も100株以上で優待を獲得できるが、株価水準の違いから優待獲得に必要な最低投資金額には大きな差がある。

進呈される鉄道株主優待券の枚数は、保有株数に応じて決まる。JR西日本とJR九州では。3年以上株を保有した場合、長期優待特典により優待券が追加される。

3,JR4社の株主優待の特徴を徹底比較

JR4社の株主優待の内容について、各社の概要とともにより詳しくみていこう(2021年4月15日時点の内容)。

九州旅客鉄道(9142)……片道運賃・料金の5割引券、高速船(福岡・釜山間)の割引も

九州旅客鉄道(JR九州)は、九州7県で九州新幹線、および在来線21路線を運営する鉄道事業を中心に、バス事業や韓国・釜山航路の船舶事業、不動産・ホテル事業、流通・外食事業など幅広く展開している。

JR九州の鉄道事業では、営業エリア内に多くの観光地や温泉地があることから、観光列車に強みを持つ。売上に占める「不動産・ホテル事業」と「流通・外食事業」の割合が高いのも特徴だ。それぞれ売上の約2割を占めており、バス・船舶等を含む運輸事業の売上は、全体の約4割にとどまる。

<JR九州運営路線>

3月末時点でJR九州の株を100株以上保有する株主には、保有株数・保有期間に応じて年1回、「鉄道株主優待券」、「JR九州高速船 株主優待割引券」「JR九州グループ株主優待券」が進呈される。

・鉄道株主優待券……1枚につき、JR九州営業路線内の片道1人分運賃(乗車券)、料金(特急券・グリーン券・指定席券)が5割引となる。2枚以上同時使用はできない。

・JR九州高速船 株主優待割引券……1枚につき、福岡(博多)・釜山間を運行する高速船「クイーンビートル」または「ビートル」の往復運賃1名分(スタンダードクラス・普通席)を1万4,000円で利用可能(通常運賃:大人1人3万2,000円)。

・ JR九州グループ株主優待券……JR九州グループの各施設で、1枚につき500円分の買い物が可能。

<対象施設>
・高速船「クイーンビートル」または「ビートル」船内販売
・JR九州ステーションホテル小倉
・ホテルオークラJRハウステンボス
・THE BLOSSSOM(HIBIYA/HAKATA Premier)
・JR九州ホテル ブラッサム(新宿/博多中央/福岡/大分/那覇)
・JR九州ホテル(小倉/長崎/宮崎/鹿児島)
・JRホテル屋久島
・別府温泉-竹と椿のお宿-花べっぷ
・奥日田温泉 うめひびき
・道の駅 水辺の郷おおやま/水辺の郷おおやま香椎店
・梅酒蔵 おおやま(梅酒工場直売所)
・居酒屋「うまや」、中華「華都飯店」、和食「驛亭(えきてい)」ほか
・「萬坊」(一部店舗)
・「八百屋の九ちゃん」各店
・「ドラッグイレブン」各店

<保有株数ごとの優待内容(3月末株主/年1回)>

保有株数 鉄道株主優待券 JR九州高速船
株主優待割引券
JR九州グループ株主優待券
通常 長期継続保有株主 通常 長期継続保有株主
100株以上 100株ごとに1枚 - 一律1枚 一律5枚
(500円券)
-
500株以上 1枚追加 2枚追加
1,000株以上 10枚+1,000株超
200株ごとに1枚
2枚追加 4枚追加
1万株以上 55枚+1万株超
300株ごとに1枚
2万株以上 100枚

100株(1単元)以上を3年以上継続して保有しており、基準日時点で500株(5単元)以上保有している株主には、長期保有株主優待として、「鉄道株主優待券」と「JR九州グループ株主優待券」が追加進呈される。

西日本旅客鉄道(9021)……片道運賃・料金の5割引券、京都鉄道博物館優待券も

西日本旅客鉄道(JR西日本)は、北陸から近畿・中国・九州北部までの西日本エリアを管轄・山陽新幹線・北陸新幹線(上越妙高以西)および在来線特急による都市間輸送、京阪神地区を中心とした、営業エリア内の通勤・通学輸送を担っている。

JR西日本では運輸事業が売上全体の約6割を占め、その中心である鉄道事業では、新幹線(約50%)と近畿圏在来線(約35%)の収入が大部分を占めている。このほか、流通業や不動産業、ホテル業なども展開する。

<JR西日本営業路線>

3月末時点でJR西日本の株を100株以上保有する株主には、保有株数に応じて年1回、「鉄道優待割引券」「京都鉄道博物館優待割引券」「JR西日本グループ 優待割引券」が進呈される。

・鉄道株主優待券……1枚につき、JR西日本営業路線内の片道1人分の運賃(乗車券)、料金(特急券・急行券・グリーン券・指定席券)が5割引となる。2枚以上同時使用はできない。

<保有株数ごとの優待内容(3月末株主/年1回)>

保有株数 発行枚数
通常 長期継続保有株主
100〜299株 100株ごとに1枚
300〜499株 1枚追加
500〜999株 2枚追加
1,000〜1099株 3枚追加
1,100〜1万99株 10枚
+1,000株超過分
200株ごとに1枚
1万100〜
1万9,999株未満
55枚
+1万株超過分
300株ごとに1枚
2万株以上 100枚
※JR西日本HP「株式情報・株主優待」より筆者作成

100株(1単元)以上を3年以上継続して保有しており、基準日時点で300株(3単元)以上保有している株主には、長期保有株主優待として、「鉄道株主優待券」が追加進呈される。

・京都鉄道博物館優待券……優待券1枚で最大大人2人までの入館料金が50%割引。100株以上保有で一律1枚進呈される。
・ JR西日本グループ優待券……JR西日本グループの各施設等で利用可能なサービス券

<株主サービス券の内容(100株以上保有株主・一律)>

種類 割引率等 配布枚数
JR西日本ホテルズ優待割引
※ホテルグランヴィア
(京都/大阪/和歌山/岡山/広島)、
ホテルヴィスキオ
(京都/大阪/尼崎)、
奈良ホテル、
Umekoji Potel KYOTOが対象
<宿泊優待>
30%割引(1泊1枚)
3枚
<レストラン優待>
10%割引(5名までの飲食代金)
6枚
ヴィアイン優待
※ホテル「ヴィアイン」26ホテルが対象
優待料金で利用可能(1泊1枚) 3枚
広島ダイヤモンドホテル優待 <宿泊優待>
30%割引(1泊1枚)
1枚
<レストラン優待>
10%割引(5名までの飲食代金)
2枚
ジェイアール
西日本伊勢丹優待割引
※ジェイアール京都伊勢丹、
ルクア大阪内 イセタンショップが対象
(A)買物、
(B)レストラン・喫茶、美容室、
(C)写真室、レンタルコスチューム……各10%割引
(D)買物時の駐車サービス1時間延長
A:9枚
B:各3枚
C:各1枚
D:6枚
日本旅行優待割引 <国内旅行商品>
「赤い風船」……5%割引

<海外旅行商品>
「マッハ」……5%割引
「ベストエクセレント」「ベスト」……3%割引
※1枚で2名まで利用可能
1枚
レンタカー優待割引 基本料金の20%割引 ※1枚あたり1台 3枚
出所:JR西日本HP「株式情報 株主優待」をもとに筆者作成

JR西日本のグループ優待券の枚数はこれまでは保有株数に応じて決まっていた。2021年3月末分からは、上記の通り100株以上保有する株主に対し一律の内容に変更され、100株以上300株未満を保有する株主にとっては、優待アップとなった。

東日本旅客鉄道(9020)……割引率が2割から4割にアップ、限定イベントへの招待もあり

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、関東・東北・信越の東日本エリアを管轄し、東北・上越・秋田・山形・北陸(上越妙高以東)の各新幹線、在来線を運営する。輸送キロ、輸送人員は、私鉄を含む鉄道会社の中でトップ。

JR東日本は通勤・通学需要の多い首都圏を営業エリアに持ち、運輸事業が売上約7割を占める。

将来的な人口減少や働き方の変化により、輸送需要の減少を見込み、現在は交流拠点となる駅などを活用した生活サービス、IT・Suicaサービスなどの事業を成長の柱とすべく強化している。

<JR東日本営業路線>

3月末時点でJR東日本の100株以上保有株主には、保有株数に応じて年1回、「鉄道株主優待券」「JR東日本グループ 株主サービス券」が、1,000株以上保有する株主にはさらに「JR東京総合病院人間ドック料金10%割引券」が1枚進呈される。

・鉄道株主優待券……1枚につき、JR東日本営業路線内の片道運賃(乗車券)、料金(特急券・急行券・グリーン券・指定席券)が4割引となる。2枚以上同時使用はできない。

<保有株数ごとの優待内容(3月末株主/年1回)>

保有株数 発行枚数
100株〜1000株 100株ごとに1枚
1,000株超1万株以下 10枚+1,000株超過分200株ごとに1枚
1万株超2万株未満 55枚+1万株超過分300株ごとに1枚
2万株以上5万株未満 100枚
5万株以上10万株未満 250枚
10万株以上 500枚

2020年にJR東日本の優待内容が拡充され、1枚あたりの割引率が2割から4割に引き上げられ、みどりの窓口のほか、指定席券売機でも使えるようになった。

・JR東日本グループ 株主サービス券……JR東日本グループの各施設等で利用可能なサービス券

<株主サービス券の内容(100株以上保有株主・一律)>

種類 割引率等 配布枚数
JRE POINT引換券 JRE POINT
500ポイント(500円相当)
1枚
鉄道博物館入館割引券 50%割引 2枚
東京ステーション
ギャラリー入館割引券
50%割引 2枚
ホテル宿泊割引券 <20%割引券対象>
メトロポリタンホテルズ、
ホテルファミリーオ・フォルクローロ
<10%割引券対象>
東京ステーションホテル、
メムズ東京、ホテルメッツ、
ホテルドリームゲート舞浜、和のゐ角館
各3枚
ホテル内レストラン・
バー割引券
10%割引
※東京ステーションホテル、
メムズ東京、メトロポリタンホテルズ内
3枚
「GALA湯沢スキー場」割引券 <リフト割引券>50%割引
<レンタル料金割引券>20%割引
各3枚
駅レンタカー割引券 基本料金の20%割引 3枚
ドリンク割引券
(ベックスコーヒーショップ・ベッカーズ)
100円引き 3枚
マッサージ・整体「リラクゼ」
料金割引券
15%割引 3枚

このほか抽選ではあるが、車両センターや駅、自社運営施設の見学ツアーなど、株主限定イベントに参加できる特典がある。鉄道ファンや子どものいる人などにはうれしい優待といえる。

<参考:2019年度のイベントの内容>

  1. 鉄道博物館ナイトミュージアム……鉄道博物館全館を通常営業終了後に貸し切り、約2,500名の株主を招待
  2. 新幹線総合車両センター特別見学……計80名の株主を、宮城県の新幹線総合車両センター見学に招待
  3. 東京駅丸の内駅舎見学ツアー……計90名の株主を、重要文化財である東京駅丸の内駅舎と東京ステーションホテル見学(専門ガイドによる解説付き)に招待
  4. 「高輪ゲートウェイ駅」特別見学……計60名の株主を、2020年春開業予定(当時)の高輪ゲートウェイ駅の特別見学に招待

東海旅客鉄道(9022)……片道運賃・料金の1割引券、最大2枚まで同時利用可

東海旅客鉄道(JR東海)は、東海道新幹線と名古屋を中心とする東海地方の在来線12路線を運営する。東海道新幹線は地理的にはJR東日本やJR西日本の管轄エリアにもまたがっているが、東京から新大阪間の全区間をJR東海が運営している。

東海道新幹線は日本の大動脈ともいえるドル箱路線であり、JR東海の収益全体の約7割を占める。収益率はJRグループの中で最も高い。

JR東海は概算総事業費約9兆円の国家的プロジェクトであるリニア中央新幹線開業に向け、工事を進めている。しかし2021年現在、静岡工区における地元自治体との交渉が難航しており、品川〜名古屋間の計画の2027年開業は厳しい状況にある。開業の遅れや工事計画の変更は、業績、経営に大きな影響を与えるおそれがあり、投資するのであればその状況は注視しておきたい。

<JR東海営業路線>

3月末時点でJR東海の100株以上保有株主には、保有株数に応じて年1回、「株主優待割引券」が進呈される。1枚につき、JR東海営業路線内の片道運賃(乗車券)、料金(特急券・急行券・グリーン券・指定席券)が1割引となる。同時に2枚まで利用できるため、最大2割引になる。

<保有株数ごとの優待内容(3月末株主/年1回)>

保有株数 発行枚数
100株〜1000株まで 100株ごとに1枚
1,000株超1万株まで 10枚+1,000株超過分200株ごとに1枚
1万株超2万株未満 55枚+1万株超過分300株ごとに1枚
2万株以上5万株未満 100枚
5万株以上10万株未満 250枚
10万株以上 500枚

株主優待割引券を東海道新幹線で利用できるのは魅力だ。しかし他社に比べて割引率は低く、1単元(100株)あたり約160万円の投資が必要であることを考えると、優待目的での保有は効率があまりよくない。

4,JR4社の株主優待銘柄を選ぶときの注意点

JR4社の株主優待銘柄を選ぶときには、次のような点に注意しておきたい。

優待を利用できるのはJR各社営業エリア内が中心

JR各社の優待は、その会社の営業路線、グループ会社の施設で利用できるものであり、利用できる場所は営業エリア内に集中している。

優待銘柄を選ぶときには、内容だけでなく使いやすさも考えて選ぶようにしたい。

新型コロナウイルスの感染状況次第で、業績・株価が大きく変動する可能性がある

JR各社の業績・株価は、新型コロナウイルスの感染状況次第で大きく変動する。

外出・移動の自粛や、リモートワークの要請など、新型コロナウイルス感染拡大によって私たちの生活は激変した。この変化は鉄道各社の業績にも大きな影響を与え、観光や出張などの都市間移動、通勤・通学需要の減少に伴い運輸収入は大幅に減少している。観光・ビジネス客の減少、時短・休業要請などにより、ホテル・商業施設などの関連事業も打撃を受け、業績は非常に厳しい状況にある。

東海道新幹線の利用者は、全国に緊急事態宣言が発令された2020年4月に前年比10%まで落ち込んだ。

次の表は、直近3年間のJR4社の売上高、当期純利益、3月最終営業日の株価をまとめたものだ。

JR九州 JR西日本 JR東日本 JR東海
売上高
(連結)
2019年3月期 4,404億円 1兆5,293億円 3兆20億円 1兆8,781億円
2020年3月期 4,326億円 1兆5,082億円 2兆9,466億円 1兆8,446億円
2021年3月期
(予想)
2,917億円 9,200億円 1兆7,730億円 7,930億円
当期純利益
(連結)
2019年3月期 492億円 1,028億円 2,952億円 4,387億円
2020年3月期 315億円 894億円 1,984億円 3,978億円
2021年3月期
(予想)
▲284億円 ▲2,400億円 ▲4,500億円 ▲2,340億円
株価
(終値)
2019/3/29 3,640円 8,339円 1万680円 2万5,710円
2020/3/31 3,100円 7,396円 8,176円 1万7,320円
2021/3/31 2,574円 6,135円 7,839円 1万6,550円

年間を通して新型コロナウイルスの影響を受けた2020年3月期の純利益は、4社とも大幅な赤字が予想されている。2022年3月期には、各社黒字回復を見込むが、感染がある程度落ち着くことを前提としており、現状では下方修正の可能性も想定しておくべきだろう。

リモートワークの普及など、生活様式自体が変化したことで、感染収束後も通勤需要が元の水準まで回復しない可能性もある。

株価は2020年前半に急落した後は、年後半を底に持ち直してきている。決して楽観視はできないが、2021年4月15日時点で各社のPBRは1倍付近だ。ここ数年でみると低い水準にある。

5,JR株主優待銘柄のメリットは個人差が大きい

各社の営業エリア内での利用が基本となり、利用距離(運賃・料金)によって優待金額が変わるなど、JR優待銘柄のメリットは、利用する人による個人差が大きい。人を選ぶ優待ともいえるが、ニーズにあえば非常に魅力的な内容といえる。

なお、記事の内容は特定銘柄への投資を勧誘するものではなく、投資判断は自身の責任で行ってほしい。

執筆・竹国弘城(ファイナンシャルプランナー)
証券会社、保険代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、お金に関するコンサルティング業務や執筆業務などを行う。RAPPORT Consulting Office 代表。1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®︎

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