日経平均   27,448.01 円 ▼ 699.50 円
≪東証一部≫
売買高    14億0,835万株
売買代金  3兆0523億8100万円
値上り銘柄数 335 銘柄
値下り銘柄数 1,801 銘柄
騰落レシオ(25日) 78.86 %
為替 1ドル=108.85 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

引き続き日経平均に影響の大きな銘柄が売られて大幅下落

米国株が大きく売られたこともあり、売り先行となった。節目とみられる28,000円を割り込んで始まり、指数に影響の大きな買われすぎ銘柄を中心に手仕舞い売りがさらに加速された。さすがに節目とみられる27,500円を意識すると買戻しも入り下げ幅縮小となったが、買い急ぐ動きもなく日経平均に影響の大きな銘柄が大きく売られて日経平均は大幅安となった。

昼の時間帯には本日こそということで日銀の買い期待などがあり、買戻しもあって戻りを試す動きとなった。後場に入ってからも戻りかけては売られるということで方向感に乏しく、上値が重い、戻りが鈍いとなると日銀の買いも入っていないのではないかとの見方から売り仕掛けのような売りもあって再度安値を試す動きとなった。さすがに最後は買戻しも入ったが、節目を割り込み、オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む売りもあって安値圏での引けとなった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く見られた。信用取引の追加証拠金の影響なども売り急ぐ動きとなったものと思われる。東証マザーズ指数や二部株指数は大幅安、日経ジャスダック平均も軟調だった。先物は散発的にまとまった売りが出て指数を下押す場面も多かった。

相変わらず冴えない展開となっている。売りが売りを呼ぶというような展開が続き、好調な決算を発表しても売られるというようなものも多く、ちょっとでも戻れば売るということなのだろう。セリングクライマックスがどこで来るかということだが、案外本日の売りなどがクライマックスとなった感もあり、ここから戻りを試すことになると思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
移動平均線との乖離も大きくなってきており、そろそろ下げ渋りとなっても良いところだ。戻りは鈍いのだろうが、底堅さも見られそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

依然として大きな下落が止まらないという感じだ。空売りが積み上がらないと買戻しも入らず見切り売りに押されるということなのだろう。ただ、ここまでの下落はまだまだ想定の範囲内ということでここで下げ止まるのかどうかが注目される。

決算発表もピークを迎え、オプションSQが過ぎれば売り一巡感が出るのだろうが日銀の買いが本日もなかったということになるとさらに売り急ぐ動きもありそうだ。日銀のスタンスの変化が金融緩和の終了ということで買われすぎ銘柄がさらに売られることになるのだろう。

また、日経平均の採用銘柄の株価の計算方法を変えるということも指数の下落、特にファーストリテイリングやソフトバンクGなどの株価に影響しているのだと思う。1銘柄比重を減らすような計算方法に変えるということになると、日経平均のウェイトが高いから買っているという人達が買わなくなるということだ。

日経平均の採用銘柄の基準変更などは大きなインパクトがあるのだろうから、まだまだ波乱もあるのだろう。ただ、今すぐにどうのこうのということではないので、いったんは27,500円水準が下値となるのではないかと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。