2021年5月18日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
欧州通貨でのドル安と米ドル/カナダの下落を想定しているが、引き続きその傾向は続きそうだと思っている。前回の米雇用統計が非常に弱かったことでドル安が進んだものの、その一方で米消費者物価指数が予想以上に急伸した。そのため、FRBはインフレのことを考慮しなければいけないのではないかということでドルの揺り戻しがあった。しかし、インフレ率が上昇することは他の条件が全て同じであれば通貨が下落することとなる。よってFRBはこれまでと同じようにインフレは一時的という立場を変えないだろうから、ここからドル安がゆっくりと続いていくのではないだろうか。
現在の為替相場の戦略やスタンス
コロナワクチンの接種でこれから欧州の経済回復が進むため、ユーロ高ドル安となり、英国が既にワクチンの広い普及で生活が以前に戻りつつあることからポンド高ドル安が進んでいきそうだ。また引き続き米ドル/カナダドルの週足チャートを見ると2016年1月の1.4690ドル付近の高値と2020年3月の1.4667ドル付近の高値で大きなダブルトップを形成したようだが、現在ネックラインも割り込んでいるため、米ドル/カナダドルは更なる下落の可能性が高いだろう。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。