2010年5月22日、米フロリダ州において世界初のビットコインによる決済が行われた。この記念すべきビットコインによる初めての決済が、1万BTCで「ピザ2枚」の購入であったことは暗号資産(仮想通貨)業界では有名な話だ。
毎年5月22日は「ビットコイン・ピザデー」として世界各地のビットコイン愛好家の間で祝福されるようになり、今年で11回目を迎えることになった。
毎年ビットコイン・ピザデーが近づくと、当時ピザ2枚と交換した1万BTCは「現在価格では一体いくらになっているのか?」という点がよく話題になる。
記事執筆時点でビットコインの価格は約431万円(CoinMarketCap参照)を超えており、当時のピザ2枚の価格は400億円を超えている。
当時のピザ配達員は、11年後に400億円以上の価値があるピザを配達したことになるとは予想もつかなかっただろう。
ビットコイン・ピザデーの5月22日が近づくと、国内外の暗号資産取引所などでこの日を記念したキャンペーンが行われることが多い。
国内暗号資産取引所のビットバンクは、Twitterで5月22日の同取引所におけるBTC/JPYの終値の予想を入力したユーザーの中から実際の価格が最も近いユーザー1名に10万円分のアマゾンギフト券をプレゼントする企画を通知(※応募締め切りは5月21日)。
OKcoin JAPANは、同取引所の公式Twitterアカウントをフォローして、対象のキャンペーンツイートにリツイートしたユーザーの中から抽選で10名に、ピザーラギフト券をプレゼントと発表(応募締め切りは5月20日)。
また楽天ウォレットは、グループ会社の楽天デリバリーからピザを発注したユーザにビットコインを進呈(応募締め切りは第一弾5月28日 第二弾は6月4日)すると発表した。
暗号資産業界にとって5月22日は特別な日であり、このままビットコインが世界中に浸透すれば、お祝いとしてピザを食べる習慣がより広まりそうだ。(提供:月刊暗号資産)