2021年5月24日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落上昇通貨は上位よりスイスフラン(+0.39%)、円(+0.37%)、英ポンド(+0.36%)、カナダドル(+0.33%)、ユーロ(+0.30%)と続いた。一方で、下落通貨でも同様に、NZドル(-1.06%)、豪ドル(-0.72%)、と続いている。仮想通貨の下落に伴い、市場のリスクセンチメントが悪化、低金利の通貨が買われ、リスク通貨のオセアニア通貨が売られている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

中国は、仮想通貨の関連業務の取り扱いを禁止する通知を出した。さらに、米国の財務省は仮想通貨の1万ドル以上の送金に関し、当局への送金報告を盛り込む税制改革案を発表している。ここにきて仮想通貨を取り巻く環境が悪化、リスク回避の動きが先行している。仮想通貨で損失を被った一部投資家が、評価益の出ている一部の金融資産を現金化する動きが出始めている。今週発表予定の細かい経済指標は別として、動揺する仮想通貨群が底入れするかが1つの焦点となりそうだ。主要中銀のテーパリング(量的緩和の縮小)の前倒し観測も、仮想通貨には逆風。オセアニア通貨を筆頭に、一部のクロス円の戻りは売りとなりそうだ。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で108.00~109.70円、豪ドル/円で83.00~84.80円、NZドル/円で77.20~78.80円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。