日経平均   28,553.98 円 △ 189.37 円
≪東証一部≫
売買高    9億9,296万株
売買代金  2兆2039億1200万円
値上り銘柄数 769 銘柄
値下り銘柄数 1,308 銘柄
騰落レシオ(25日) 84.71 %
為替 1ドル=108.77 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安を受けて売り先行もいつもの「寄り付き直後の買い」で堅調

米国株が軟調となったことや夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られたことから本日の日本市場は売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となった直後から「いつもの」機械的に入る買いがみられて一気に上昇前日の終値を抜けさらに買い急ぐ動きもあってさらに上値を試す動きとなった。さすがに一気に28,700円まで上昇するとその後はこれもまた「いつものこと」ではあるが、じりじりと上げ幅を縮小さえない展開となり、日経平均は堅調ながらTOPIXは軟調となった。

昼の時間帯も再度買い直す動きから後場も再度上値を試すような動きとなった。大きく買われることもなく、前場の高値を試すでもなく、値持ちは良いものの指数は小動きとなった。指数は堅調ながらも値上がり銘柄数は今日も値下がり銘柄数よりも少なく指数は高いものの上がっている気のしない相場が続いている。引けを意識する時間帯からも特に動きは見られず、結局最後まで方向感に乏しい展開となった。

小型銘柄もまちまちとなった。東証マザーズ指数は大幅高だったが、日経ジャスダック平均は小幅安、二部株指数は小幅高と方向感はみられなかった。先物はまとまった売り買いは朝方買いが見られたもののほとんど見られず、指数を大きく動かす場面もなかった。まして方向感が出るような動きも全く見られなかった。

指数ばかりが堅調という雰囲気で、相場全体としては調整感が漂っている。何に反応するでもなく、個々に動いた方に大きく動くというような感じで相場全体としての動きが見られない状況だ。指数に影響の大きな銘柄の買われすぎ修正はまだまだ続くものと思われ、上値の重い展開が続くのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
堅調ではあるが依然として25日移動平均線や基準線に上値を押さえられている。上値の重さが嫌気されて再度調整となるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

個々の銘柄を見ているととても変えるような状況ではないのだが、指数はしっかりとした動きとなっている。ここのところ寄り付きが安いと寄り付き直後に買い上がるというケースが多く、この動きがどこまでつづくのかが注目される。

5月の権利付き最終売買日、あるいは今週末、そして来週月曜日の5月末までの3パターンで考えておくといいだろう特に、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インデックス)の銘柄除外などがある明日までの可能性が高いと思う。

除外銘柄を外して他の銘柄を買うということで指数が押しあげられているということではないかと思うし、単純にロング=ショートの持高調整=解消だとしても明日までの動きということになる。

来週以降もあるかもしれないが、「月初の買い」と紛れそうで、6月第2週のSQ(特別清算指数)算出まで需給要因で振り回される場面も多くなるのではないかと思う。下がれば売り、上がれば買いが正解と思うかもしれないが、ここは下がれば買い、上がれば売りというように本当は逆張りが正解なのではないかと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。