2021年5月27日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日26日(水)はNZ中銀(RBNZ)がテーパリング(量的緩和の段階的な縮小)を飛び越えて 来年中の利上げを示唆した。カナダ、NZに続き金融政策の正常化に舵を切る国(通貨)はどこか、これが市場のテーマとして再浮上しそうなムードである。なお、昨日26日(水)のNY市場終盤、米連邦準備制度理事会(FRB)のクオールズ副議長は、今後数カ月の経済情勢次第では、テーパリングの議論を始める事が重要になるとの見解を示した。さらには、明日28日(金)発表予定の米4月個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)は、FRBのインフレ目標2%を大きく超える前年比+3.5%に加速する見通しだ。市場は、FRBのテーパリングを意識せざるを得ないと見られ、ドルは強含みの展開が続きそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
月末接近で、これまでの米債買い・ドル売りの巻き戻しが入りやすい事もあって、本日27日(木)の米ドル/円は先週高値の109.50円前後を視野に入れた堅調推移が予想される。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。