日経平均   29,149.41 円 △ 600.40 円
≪東証一部≫
売買高    13億5,662万株
売買代金  3兆1088億5100万円
値上り銘柄数 1,847 銘柄
値下り銘柄数 315 銘柄
騰落レシオ(25日) 86.31 %
為替 1ドル=109.85 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

特に材料もないなかで大幅高

米国株はまちまちとなったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が大幅高となったことを受けて、買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となった後も値持ちはよく、値持ちの良さから買戻しを急ぐ動きとなって大幅高となった。その後も先物主導での買いが続き節目とみられる28,800円も29,000円も超えて、さらに上値の節目である29,200円を目指すような動きとなった。

昼の時間帯も買戻しなどが入ってさらに上値追いとなり、後場も上値を試す動きとなった。さすがに節目と見られる29,200円を意識すると買戻しも止まったが、売り急ぐ動きもなく値持ちの良い展開が続いた。指数は膠着感が強く、後場はほとんど膠着した状態で方向感は見られず、小動きのまま取引を終えた。

小型銘柄は主力銘柄が大幅高となるなかでまちまちだった。東証マザーズ指数は小幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も小幅高にとどまった。先物は朝方から買戻しを急ぐ動きとなって指数を押し上げたが午後になると手仕舞い売りやヘッジ売りも嵩んで逆に上値を押さえる要因となった。

特に理由もないなかで大きな上昇となった。緊急事態宣言が延長となると伝えられたが逆に買われるということで特に何に反応しているでもなく上がるから買う、買うから上がるということなのだろう。ここからは上値の重さが嫌気されて再度下値を試すことになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線を抜けて一気に75日移動平均線を意識する水準までの上昇となった。雲のねじれの日柄でもあり、ここがいったん高値となる可能性もある。

☆ あれやこれやと一言 ☆

28,500円を超えると買えないということなのかと思ったが意外に強い相場となった先物主導ということで日経平均レバレッジなどの空売りが積み上がったことなどが上昇要因となったものと思われる。ここからさらに空売りが積み上がるかどうかということになるのだろう。

29,200円や29,500円というところが節目となって上値を抑えることになるのだろうし、金融緩和の終了や買われすぎ銘柄の修正などまだまだ波乱もあるのだろう。買い手がはっきりと見えないという状況でもあり、上がるから買うがすぐに下がるから売るに転じるのだろう。

来週は月末の売り、月初の買いが見られるかどうかということなのだろうが、当面は特に買い上がる手がかりもなく、逆に売り急ぐ動きもなく、米国の金利動向に反応するということなのではないかと思う。いったんはここで上値も重くなるだそう。

日経平均の株価算出方法の変更もあまり取り沙汰されていないが指数には大きく影響してきそうだ。いずれは現在の指数に影響の大きな銘柄の影響度合いも小さくなる傾向にあるのだろう。銘柄入れ替えなどでの混乱もあると思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。