日経平均   28,814.34 円 ▼ 45.74 円
≪東証一部≫
売買高    9億0,747万株
売買代金  2兆0442億9700万円
値上り銘柄数 1,361 銘柄
値下り銘柄数 733 銘柄
騰落レシオ(25日) 96.32 %
為替 1ドル=109.47 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

月初の買いが空振りに終わり、一時大幅下落

昨日は月末の売りに押されたが、米国市場が休場ということもあり、月初の買いが期待されて買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となった後にさらに買い上がるような動きが見られず手仕舞い売りに押されて一気に昨日の終値を下回るような水準まで売られた。いったんは昨日の終値を下回ったところで買戻しも入り切り返しとなったが、28,900円を抜けないと見ると再度手仕舞い売りを急ぐ動きになり、その後も月初の買いが見られないとなると売り急ぐ動きとなって大幅安となった。

昼の時間帯はさすがに戻り歩調となり、後場に入ると指数は下げ渋りから小動きとなった。それでも指数先行で節目とみられる28,800円を超えて買われる場面も見られ、月初の買いは見られないものの下げ渋りとなった。最後は今度は買戻しをいそぐ動きで指数を押し上げ落ち着きのないものの堅調な展開となった。

小型銘柄も特に手掛かりに乏しい中でまちまちだった。東証マザーズ指数は軟調だったが、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅高となった。先物はまとまった売り買いが出て指数を押し下げ、そして押し上げる場面もあったが、断続的な動きにはならず方向感は見られなかった。

月初の買いが期待されたものの期待外れに終わった。指数に影響の大きな銘柄が諸々の要因で売りが優勢となり、世界的な金余りのピークアウトを懸念する向きもあって買い難くなっているという感じだ。買われすぎ銘柄の修正安が依然として続いているということで、当面は上値も重く、底堅く、保ち合い相場が続くと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準を意識して下げ渋りとはなったものの月初の買いが期待外れに終わった。当面25日移動平均線や基準を下値、75日移動平均線や雲を上値とした保ち合いとなりそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

月末売りが見られたことで月初の買いも期待されたが、寄り付きだけということになった。寄り付きに買い戻しが一巡となると今度は手仕舞い売りに押されるという状況で改めて上値の重さが確認されたということだろう。金融緩和の終了への懸念が根強く、買えない状況が続くということだろう。

あまり世間では騒いでいないが日経平均の株価算定方法の変更の影響から日経平均は上がり難くなるのではないかと思う。現在のいびつな指数構成を修正する方向となるとどうしても買われすぎ銘柄の修正安は否めないと思う。そして日経平均の上値が重いということになるだろう。

ここまで株価の偏りがみられる前に手を打つべきであったと思うが、株価算定方法の見直しなどがあるということは日銀のETF(上場投資信託)の売却も視野に入れるということになるのだからどうしても金融緩和の終了と結びつけて考えて売り材料ということになると思う。

まだ少し早いかもしれないが、これから9月や3月の銘柄の定期入れ替えの際に混乱が起きるということもあり、目先の東京五輪がどうしたということよりも少し先を見ると重要なことではないかと思う。引き続き買われすぎ銘柄の修正安がみられると思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。