2021年6月8日11時過ぎに志摩力男さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
現在は全体的に難しい相場になっているが、今週は10日(木)にECB政策金利&声明発表、消費者物価指数(以下CPI)の発表を控えている。先月も米雇用統計発表後に下落し、翌週のCPIの強い結果を受けてドルが反発した。今回も同じような動きになる可能性はあるが、CPIに対する市場の反応としては、かなり高めの数値が出ることはわかっているので、穏やかなものになりそうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米国の長期金利がこのところ安定しており、こちらが上がってこないことには、ドルの本格的な上昇は見込めない。たまに高めに数字が出て反応することもあるが、ここからは反応が鈍いとドルが低迷して、対ユーロや豪ドル、NZドルでドル安が進む展開が考えられる。ただ、ユーロに関しては、今週は10日(木)のイベントを控えているため、特に声明発表まで待ちたい。このところのラガルドECB総裁の発言を聞いていると、それほどタカ派的なものにはならないと思うが、もしハト派的な発言がありユーロが売られたとするとそこが買い場になるので、いずれにしても発表を待ってから動くのが得策だろう。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍する。志摩力男の実践リアルトレード
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。