米大手企業Amazonが、DeFi(分散型金融)分野に携わった経験のある人材を募集していることがわかった。同社による「Head of Product, Blockchain(ブロックチェーン領域の商品責任者)」という役職の求人広告で明らかになった。
Amazonは独自のブロックチェーンサービス「Amazon Managed Blockchain(AMB)」のチームに所属するリーダーを求めているという。
今回公開された募集要項によると、「候補者は、新しい分野で素晴らしい商品を大きな規模で提供した経験があり、ブロックチェーン、分散型システムやクラウド規模のソフトウェアに情熱的である必要がある」と記載されている。
また、募集される人材は最高の顧客経験を提供する情熱を持ち合わせているだけでなく、将来的なビジョンやロードマップ、Amazon Web Services(AWS)の商品提供に関する戦略を構築できる能力が求められるという。
他にも、同社の求人広告には「優先資格」としてイーサリアムやHyperledgerなどのブロックチェーンの枠組みや技術、アプリに携わった経験があることが挙げられた。さらに、DeFi(分散型金融)に関する経験がある候補者が好ましいと明記された。
AMBは、DeFiやサプライチェーン、金融サービスなど多岐にわたる分野で、顧客がブロックチェーン技術を大規模に活用できるサービスだ。顧客となる企業は迅速にブロックチェーンを活用できる点が特徴だと言える。
今年3月には、AMBがついにイーサリアムに対応したというニュースが注目を集めた。
イーサリアムブロックチェーンはDeFi分野の中心的な存在で、現在も多くのDeFi関連の商品がイーサリアムブロックチェーン上に構築されている。
同社はイーサリアムブロックチェーンへのサポートを発表した際にもDeFiについて言及しており、AMBが不正検知システムの構築などに効果的であると説明している。
こういった説明や今回のような求人広告からも、AmazonがDeFi分野に注力していく姿勢がうかがえる。(提供:月刊暗号資産)