日経平均   28,958.56 円 △ 97.76 円
≪東証一部≫
売買高    10億2,805万株
売買代金  2兆4042億1100万円
値上り銘柄数 991 銘柄
値下り銘柄数 1,066 銘柄
騰落レシオ(25日) 102.65 %
為替 1ドル=109.56 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

直後の買いも見られ堅調

米国株が冴えない展開となったことから売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となった後は直後の買いが入って指数を押し上げ堅調となった。その後すぐに売られたが下げ渋りから買い直されて堅調となった。先物の乗り換えのなかでの買いも見られ、SQ(特別清算指数)算出を控えての買戻しなどもあって堅調な推移で前場の取引を終えた。

昼の時間帯も特に材料がないなかで動きは見られず、後場に入って売り先行となったものの御多分にもれず底堅さも見られて方向感に乏しい展開展開となった。積極的に買い上がるような材料もないのだが、先物・オプションの最終売買日ということでの持高調整の売り買いが進むなかで堅調な地合いとなった。

小型銘柄も特に売られるということでもなく総じて堅調だった。東証マザーズ指数は堅調、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅高となった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られて指数を動かす場面もあったが、断続的な動きとならず、方向感は見られなかった。

買われすぎ銘柄の修正安は続いているとみてもいいだろう。注目されたエーザイも騒がれた途端に寄り付き、手仕舞い売りに押される展開となった。指数に影響の大きな銘柄も買戻しなどで買われるものも見られ、修正安も一服となっており、今夕のECB(欧州中央銀行)理事会や米CPI(消費者物価指数)などに米国株がどのように反応するかで今後の動きが決まるのだろう。明日のSQ後の動きが当面の方向を決めることになりそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
戻りを試すような動きで保ち合いの真ん中で「包み足」となった。遅行スパンがローソク足の上昇している日柄に応答するところであり、明日、明後日(来週初)に上値の節目を抜けないと再度下値を試すことになるだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

いっこうに方向感が見られず、買われすぎ銘柄の修正安も一服となってまちまちだった。注目されたエーザイはあっさりと寄り付いて大きく売られ、SQでよらなかったら大変だと大騒ぎしていた向きの、そして昨日のストップ高で買いついたむきの話を聞きたいものだ。

今回の場合だけでなく、往々にして大騒ぎすると大したことがないということが多く、やはり誰も注目していないけど実は・・・ということが大事なことだと認識されただろう。MSCIの話にしても、エーザイにしても、何事につけ大騒ぎし過ぎだとおもう。

そしてそういったことをしっかりと認識していないと「再投資の買い」が空振り、「MSCIの売り」で空振り、エーザイで空振りで三振アウトということになる。何も市場の仕組みや日経平均の仕組みなどわかっていない人達が大騒ぎするのだから、しっかりと本当の事を見ておくといいだろう。

そして、日経平均の採用銘柄の株価算出の影響なども誰も何も言っていないが、(Jean-Pierreだけが言っている)、変更の要因と変更の影響はしっかりと把握しておくと良いと思う。日経平均の仕組みや計算方法も知らずに年末3万円とか言っている方がおかしいと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。