2021年6月23日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週のFOMCを経て、マーケットは7月のFOMCか8月のジャクソンホールでのテーパリングを宣言した。また、年末にかけて実行することをメインシナリオとしているため、現在ドル高基調となっている。いずれにせよFRBがタカ派にシフトしたことでマーケットは警戒感を強めており、株を中心にボラティリティが高く、為替も連動してそれなりに動きがある。また、週末にかけてビックイベントが控えており、利食いも損切りも値幅は目線を広げておく必要があるだろう。イベントは本日23日(水)が仏独欧英のPMI速報値、明日24日(木)英中央銀行の金利発表、明後日25日(金)はFRBが最も重視するインフレ指標のPCEデフレーターなどだ。重要指標が控えているため、幾分警戒を高めておきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FRBがタカ派スタンスに変わったことを背景に、短期的にはドル強気スタンスを継続したい。合わせる通貨はテーパリングに遠く、リスクオフにも弱い豪ドルあたりだろうか。FOMC後に豪ドル/米ドルはダウンサイドを試しているが、それなりの反発が入れば戻り売りを狙うのが合理的な判断と考えている。米ドル/円で見ると局地的にリスクオフの円高に振れる可能性があるので少し注意をしたい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。