2021年6月30日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日29日(火)の米国株は小幅高。S&Pはわずかに上げを維持し、最高値を更新。ただS&Pもわずか0.03%の上げであり、実質動いておらず、為替相場には影響はなし。ブルームバーグによると「ブラックロック・インベストメント・インスティテュートのストラテジストらは、増税と規制強化の可能性は米国株の強いパフォーマンスへの逆風になり得る、少なくとも短期的には米国株に対する強気を後退させた」との報道があったが、マーケットへの影響はなし。ただ米国経済にはバイデン政権による増税が待っているのは確実で、それが米国株のマイナス要因となるのは確か。

現在の為替相場の戦略やスタンス

木材に続き、ゴールドも続落。ゴールドは一時1.6%安の1750ドルと、4月15日以来の安値に到達。欧州で新型コロナのデルタ変異株感染が拡大していることについて懸念が高まり、ドルが上昇したことから、ゴールドに売り圧力が高まった展開。そして銅も下落。以前のコラムで豪州ファンドのエコノミストが中国経済の減速懸念を指摘していることを紹介したが、銅が軟調に推移していることもあり、中国経済の減速懸念が徐々に拡大。ただ鉄鉱石は上値が重いながらも依然214ドルの高値で推移しており、この鉄鉱石が下落すれば豪ドルの下落も加速すると思っているのだが。よって引き続き、ユーロ/米ドル、豪ドル/円の戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。