2021年7月12日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇通貨では上位より、円(+0.82%)、スイスフラン(+0.74%)、英ポンド(+0.51%)、ユーロ(+0.11%)と続いた。一方で、下落通貨でも同様に、カナダドル(-1.01%)、豪ドル(-0.49%)、NZドル(-0.44%)と続いた。9日(金)にクロス円に大きな買い戻しが入ったものの、週を通じてみればクロス円が下落で終えている。中央銀行がマイナス金利を採用している通貨が買い戻され、資源国通貨が売られ、為替市場の環境の悪化を反映している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

為替市場でリスクオフの展開となるなか、米株3指数は史上最高値を更新して週を終えており、金融市場の見方は一様でない。変異株の急拡大、コロナ後の景気拡大のピークアウト感、4月以降の世界の金利の急低下から判断する限り、米ドル/円やクロス円の戻りは限定的とみている。一方で、極端なリスクオフの展開も予想しずらい。今週は、14日(水)、15日(木)の両日、パウエルFRB議長が議会証言にのぞむが、市場を大きく動かす情報発信をするとは考えにくく、今週はレンジ取引を決め込みたい。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.30~111.00円、ユーロ/米ドルで1.1800~1.1980ドル、ユーロ/円で129.80~131.80円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。