2021年7月13日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円はルンバかと思うほど、勝手にいつものところへ戻ってくる。チャートをみると、先週109.53円付近まで下がった時に90日移動平均線や一目均衡表の雲の上限に下値を支えられて、そこまで届かずに折り返して上がってきている。また21日移動平均線が110.60円付近にあるため本日13日(火)はその辺りが一つの抵抗線になるだろうと思いつつも、流れから行くと、下方硬直性があって下に下がりづらい。またマーケットセンチメントとして、110円台ではどうしても買えずに、レベル感で売ってしまう人が多い。そうすると余計下がらなくなって上にストップが溜まり、また上に巻き上げられる流れになりやすい。おそらく110.60円を超えるとストップが出るだろう。そうなってくると111円台の目は決してないわけではない。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは109.40~111.50円。週初に今週の相場観として109円ミドルから後半にかけて押しがあったら買いたいと思っていたのだが、それができたのも昨日12日(月)の早朝だけで、結局買えずに上がってきている。押し目は買いたいと思っている人は増えてきているかもしれないが、かといって現在110.50円付近で止まっているということは、ここで売ろうとしている人もいるということだろう。クロス円を含めて円売りの流れとなっており、各種クロス円の動きをみてみると、例えばユーロ/円よりも英ポンド/円のほうが買いが強く上昇している。そのため現在は、ユーロ/英ポンドの売りなども良さそうだ。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。