日経平均   28,718.24 円 △ 149.22 円
≪東証一部≫
売買高    9億5,752万株
売買代金  2兆1801億2400万円
値上り銘柄数 2,010 銘柄
値下り銘柄数 110 銘柄
騰落レシオ(25日) 93.87 % 為替 1ドル=

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高などもあり堅調だが上値も重い

米国株が堅調となったこともあり、買い先行だったが、寄り付きの買いが一巡となった後はいったん上値を試す動きとなったものの、節目とみられる28,800円を超えると買い気も鈍く、上値の重い展開となった。売り急ぐような場面もあったが、追随するようなこともなく値持ちの良い展開だった。

昼の時間帯は特に動きは見られず、後場に入ると手仕舞い売りに押されるものが多くなった。特に日経平均に影響の大きな銘柄が冴えない展開となり、上値が重いから売られるという感じで堅調ながらも上げ幅縮小となり、結局は「行って来い」というような感じだった。

小型銘柄も上値の重いものもあり、総じて冴えない展開だった。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数は日経ジャスダック平均は堅調ながらも上値は限られた。先物はまとまった売り買いも少なく、様子見気分が強いような感じで動きが悪いと売られるという展開だった。

堅調な展開ではあるものの、指数を押し上げるような感じはなく、日経平均の値動きが悪いというような印象だった。積極的に買い上がる材料もなく、下がれば買いが入るのだが、上値を追いかけるだけの材料もないということなのだろう。当面は上値の重い展開となるだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や雲の上限に上値を押さえられて上ヒゲ線となった。形としては上値の重さを嫌気するような形であり、再度下値を試す動きになりそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

日経平均に影響の大きな銘柄の値動きが良くない状況が続いている。これまで指数を大きく押し上げていた銘柄群がどうも値動きが悪い。日銀の金融政策決定会合を控えて買い控えているということでもないのだろうが、当面は冴えない展開となりそうだ。

日経平均採用銘柄の株価算定方法の見直しの影響も大きいのではないかと思う。任天堂は冴えない展開となっているが、日経平均に値がさ銘柄が採用されるということだけでなく、新たに採用される銘柄の株価調整次第では大きく日経平均の動きが変わるということもあるだろう。

特に株価が低い銘柄が除外され、新たに入る銘柄は株価係数の調整で1%程度のウェイトとなるのであれば、今の株価に変わりなく、指数全体が押し下げられる可能性がある。詳しくは機会があれば説明するが、案外今回の株価算定基準の見直しの影響は大きいと思う。

日経平均に比べてTOPIXの値動きは良いがTOPIXウェイトの高い銘柄がそれだけ割安感があるということで、日経平均とTOPIXの関係が変わることは間違いないだろう。TOPIX優位な状況はまだまだ続くと思われ、銀行株や商社株、そしてトヨタやソニーなど時価総額の大きな銘柄が注目される。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。