2021年7月21日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週に入り、デルタ株の感染拡大や原油急落を背景に株安、円高となったものの、昨日20日(火)は自律反発をしており、リスクオフのマーケットは継続していない。コロナの感染拡大を材料としたリスクオフは金融緩和継続の効果もあるため、方向感が出にくいようだ。もっともデイリーで見れば為替のボラティリティはそれなりに出ており、特に、原油価格が乱高下していることもあり、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨の値動きは活発だ。また、明日22日(木)にECB理事会が予定されており、欧州通貨もボラタイルな値動きになりやすく狙ってみたい通貨となる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

クロス円の日足チャートを見ると大きめの陰線が散見しており、材料さえあれば、ダウンサイドを仕掛けたいと考える参加者は多いだろう。積みあがったリスクアセットのロングはいつ崩れてもおかしくはないだけにクロス円はダウンサイドを意識したい。また、明日22日(木)はECB理事会が予定されているが、ECBは先々週インフレターゲットを上下に幅を持たせる2%へ変更し、上振れを許容した格好だ。金融緩和の継続が意識されるやすい内容なだけにややユーロが売られやすい材料に思える。ECBを通過しなければわからないことが多いが、明日22日(木)のECBまでは、この材料を追いかける形で戻りは売っていくオペレーションを考えている。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。