TwitterのCEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は22日、同社の第2四半期収益報告会において、ビットコインが将来的に重要な役割を担うとの考えを語った。

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(画像=月刊暗号資産)

ドーシー氏は将来のTwitterにおいて重要な3つのトレンドがあるとし、「AI(人工知能)」「分散化」「ビットコイン」を挙げた。今後これら3つを取り入れることが事業を進めていく上で有益になるとし、それぞれの分野をリードしていくと述べた。

また同氏は、Twitter社と株主の両方にとって「(ビットコインは)非常に重要であり、引き続き暗号資産(仮想通貨)市場に目を向け、積極的に投資する」ことが重要だとコメント。さらに、「(暗号資産は)特にソーシャルメディアをより分散させ、より経済的なインセンティブを与えることができると考えると、単なる通貨以上のイノベーションがある」と付け加えた。

同氏はこれまで、ビットコインは「インターネットのネイティブ通貨」であるとの見解を繰り返し展開してきた。ドーシー氏は自身もビットコインを保有しているほか、同氏が率いる決済企業Square(スクエア)においても、2020年末から2021年初めにかけて合計2億2000万ドル相当のビットコインを購入し、企業のバランスシートに加えている。

スクエアは9日にもビットコインのハードウェアウォレット開発を計画していると発表しているほか、16日にはビットコインをベースにした分散型金融(DeFi)プロジェクトを構築する開発者向けプラットフォームの立ち上げを明らかにしている。

ドーシー氏は今回、暗号資産に関する取り組みを進めているソーシャルメディアはTwitterだけではないと述べ、Facebookが主導するステーブルコインプロジェクト・Diem(ディエム)を具体例として挙げた。同氏はディエムについて、「明らかなニーズがある」「インターネット・ネイティブでオープンスタンダードな正しい方法だ」などと述べ、全面的に肯定する姿勢を見せた。

ただしドーシー氏は、Twitter社が焦点を当てるのはあくまでもビットコインであることを強調している。(提供:月刊暗号資産