2021年8月20日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日19日(木)の米国株は、オプションの最終取引を翌日に控え、日中は値動きの荒い展開だったものの、S&Pとナスダックが小幅反発。NYダウは3日続落。米10年債利回りはなかなか1.30%台を回復できないが、1.20%を割り込むわけでもなく、1.24%でクローズ。米ドル/円は米10年債利回りを横目に、109.50~110.50円のレンジでの持ち合い相場を展開しているのみ。米ドル/円は109.00円±50pips程度で底固めの後反発すると考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

昨日19日(木)のアジア市場では、株安により、豪ドル/円を中心にクロス円が下落。鉄鉱石(iron ore)が下がっているので豪ドル/米ドルもNZドル/米ドルも値を下げるのはわかるが、西原氏が個人的に気になるのがユーロ/米ドル。西原氏の基本的なスタンスはドル高に推移すると想定していることは変わらず。そして本格的なドル高に推移するのかどうかは、通貨の王であるユーロ/米ドルが鍵を握っているがそのユーロ/米ドルの戻りが極めて弱いことに注目している。もちろんユーロ/米ドルの節目である1.1600ドルはすぐには割れないのだろうが、今年戻りを何度も確認してから下げてきているため、仮に1.1600ドルが抜けると1.1200ドルレベルまで下げる可能性が高まってきているのではないだろうか。よってユーロ/米ドルの戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。