2021年8月27日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
カブール国際空港近くで2回の爆発があり、米国兵12人とアフガン人少なくとも70人が死亡と、負傷者が多数発生した。米国防総省当局者は恐らく過激派組織「イスラム国(IS)」の犯行との見解を提示。バイデン米大統領は昨日26日(木)夕方、カブールでの攻撃についてホワイトハウスで演説を行い、「米国人らのアフガンからの退避を続ける」とコメント。加えて、「この攻撃を実行した者と米国人の不幸を願う者にこう告げる。われわれは許さないし忘れない。必ず見つけ出し、報いを受けさせる」と語った。バイデン米大統領の報復宣言は当たり前のことだが、その実行に疑問符がついているのは否めないところ。世論調査において、米系の中立的立場といわれているラスムッセン社によるとバイデン氏の支持率は、支持派が44に対し、不支持派が55で不支持派が+11と上回っている。民主党寄りの大衆紙であるUSAトゥデイでも不賛成派が+14と上回っておりバイデン氏の不支持率が高まっている。ただこれは今回の自爆テロ前の世論調査のため、現在の不支持率はさらに上がっているだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
トレードとしては、モリソン豪首相による「感染ゼロ戦略の転換」による豪ドル/円の上昇トレンドは変わらず。ただ今週末は、ジャクソンホール会合と、アフガニスタン情勢の行方が気になるため、週末のリスク管理は慎重に行ないたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。