株式や不動産などさまざまな投資方法がある中で、いま資産としてのアートに注目が集まっています。大手不動産コンサル企業であるナイトフランクが発表している「高級品投資指数(Knight Frank Luxury Investment Index)」によると、アート作品の過去10年間の利回りは141%となっています。株式投資のほか、ワイン投資などよりも高くなっているのです。この記事では、アート作品の共同保有プラットフォームを提供するANDARTのサービスを通じて、資産としてのアートの魅力を紹介します。
アートで資産形成とは?
アートで本当に資産を形成できるのでしょうか。いま、バンクシーやKAWSなど有名美術家が手掛けた作品の価値が高まっており、金・銀などと同様の実物資産として、多くの投資家が参入を検討しています。芸術作品を所有できる喜びがあることも魅力です。
資産としてアートを購入するメリット
アートを資産として購入することを本格的に検討するためのメリットを整理しておきましょう。
・利回りが高い
Artprice社が発表する著名アーティスト100人の作品の価格動向Artprice100によると、トップ100アーティストによるアート作品は、米株価指数であるS&Pの2.5倍の勢いで値上がりしているとされています。利回りの高さは大きな魅力です。
・ビジネスにも応用できる教養が深まる
ビジネスに役立つ教養としても、アートが注目されています。アートは、経済、歴史、思想、社会、テクノロジーなど教養に結びつくさまざまな分野とつながっており、アートに触れることで周辺知識を得たり、考えたりすることが、ビジネスに応用できると考えられます。
1万円から有名アート作品のオーナーになれる「ANDART」
資産としての魅力に溢れたアートですが、報道などで見るアートの取引額は大きいため、身近に感じられないかもしれません。そこで今話題を集めているのが、1万円からアート作品のオーナーになれる共同保有プラットフォーム「ANDART」です。作品選びは難しい、高額作品には手が届かないといったアート購入の課題を解決し、少額からでも気軽に楽しめる新たなサービスです。
ANDARTの利用には購入、管理、優待、売買という4つの体験があります。各作品の詳細情報を確認した後、好きな作品・数量を選んでオーナー権を購入し、ポートフォリオページで自分の持ち分を管理し、作品や保有率ごとに設定された優待を通じた新たなアート体験をし、作品によってはオーナー権をサービス内で売買することもできます。
厳選された作品の「オーナー」として、ANDARTでは鑑賞体験をはじめとする次のような優待サービスが受けられます。
※優待サービスの内容は作品によって異なります。詳細はANDARTホームページにてご確認ください
・オーナー限定鑑賞イベントへの参加
・オーナー証明書の取得
・最新アート情報の確認
・オーナーとして名前を記載
・マーケットレポートの閲覧
・オーナー権の売却
少額で有名アートのオーナーになれると思うと、ワクワクしてきますね。
ここで、オーナー権を購入可能なアート作品のラインアップを見てみましょう。
・ピカソ
美術史に大きな足跡を残すピカソの作品が出品されています。「画家にして版画家」であるピカソ自身が開拓した版画の新技法を駆使し、最期の妻・ジャクリーヌを描いた一作《Portrait de Jacqueline de Face Etat Ⅲ 21-21-1961(Bloch 1064)》が、オーナー権総額で1,270万円、オーナー単価1枠1万円で提供されています。
・バンクシー
無垢な少女が爆弾を抱えるという、現代社会を風刺する挑戦的なバンクシーイズムが印象に残る一作、バンクシーの《BOMB LOVE》が取引されています。オーナー権の一般販売は完売し、会員間取引にて購入可能。1枠の平均成立価格は1万2,893円となっています。
・KAWS
ストリートカルチャーやファッションとアートを融合させた現代アートの代表的存在であるKAWSの作品《URGE》が販売されています。KAWSらしいカラフルな10枚組作品です。オーナー権総額は890万円、単価は1枠1万円です。
・バスキア
ポップアートを代表する黒人アーティストのジャン=ミッシェル・バスキア。彼の代表的モチーフが散りばめられた1作《Jawbone of an Ass》が取り扱われています。王冠や記号で構成された本作は彼の魅力が凝縮されています。オーナー権総額は1,300万円、単価は1枠1万円です。
オーナー権を売買できる
気になるのはやはりオーナー権の売買です。ANDARTの会員間で取引をする場合、「本人確認」と「銀行口座」の登録を完了させる必要があります。売りたい場合は、買い手が売り手(現オーナー)に買い取り注文オファーを出し、売り手が承諾することで取引が成立し、次のオーナーへオーナー権を譲ることができます。10枠保有している場合、1枠だけ売却するなど保有中のオーナー権の一部だけの売却も可能で、売却手数料は不要です。一方、オーナー権の購入には、購入額以外に、購入額に対する原則10%のサーチャージと消費税がかかります。
場合によっては、オーナー権購入時の価格より高い価格で、売却取引が成立する可能性があります。美術鑑賞と売買の両方の面白さがあるサービスと言えるでしょう。
また、今までANDART内でのみオーナー権の売買が可能でしたが、2021年9月1日の利用規約の改定に伴い、サービス外で作品を売却できるようになり、ANDARTでの購入時より高い値段でアートが売れた場合、オーナーが売却益を得ることができるようになりました。
更にこれまでは会員権だったのが、これからは共有持分権(所有権)に変わりました。それに伴い、作品のサービス外売却の意思決定がANDART主導ではなく、オーナーの総意が反映できるようなシステムになりました。所有しているアート作品に関しては、専門家による細かいコンディションレポートなど今後拡充する予定で、資産としてのアートをANDARTが責任を持って管理する体制を強化していくようです。
まず小額からアートで資産形成してみては?
コロナ禍が長引き、在宅時間が長くなってきています。家での新しい楽しみを作るという意味で、アートはうってつけと言えるでしょう。
ANDARTのサービスを利用すれば1万円という少額から始められますので、在宅時間に彩りを採り入れるために、資産としてのアートを検討してみてはいかがでしょうか。