2021年9月10日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。 (提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
今週の相場の鍵を握っていたのがRBA金融政策決定会合。こちらのコラムでも紹介したよ うに、カブール陥落があった8月15日の週末で豪ドル/円を筆頭としたリスクアセットはセ リングクライマックスを迎える。その後8月20日に豪ドル/円はボトムアウトし、急反発。 他の主要クロス円も追随し、急騰。そして今週のRBA金融政策決定会合を迎えるのだが、 下記のように金融政策は強弱交錯し、マーケットとしてはニュートラルとも取れる発表に。
------------
RBAは週50億豪ドル相当の債権買い入れを週40億豪ドルに予定通り縮小。ただ、11月末ま
でとしていた期間は来年2月半ばに延長。テーパリングで豪ドル/米ドルは0.7468ドルまで
買われたが、縮小されたテーパリングが延長されたということで「行って来い」の展開とな
り、現在0.7441ドルレベル。>
(有料メルマガ『トレード戦略指令』より抜粋)
------------
結果、マーケットは利益確定に走り、豪ドル円は81.00円を割り込んで反落。
現在の為替相場の戦略やスタンス
他通貨のクロス円もほぼ豪ドル/円に沿った流れで調整局面入り。今週ECBの発表があった のだが、こちらもRBA同様、強弱織り込んでの発表となり、結局利益確定売りに押される という展開。8月20日から続いた豪ドル/円を筆頭に一方的に上昇するイージー相場は一旦 終了し、調整相場入りしたようだ。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。