2021年9月22日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

中国恒大集団の動向に注目が集まる中、明日23日(木)の債券利払いに対しオンショア(国内)の利払いは実施するとのヘッドラインが流れたことで一旦デフォルトリスクが後退している。米ドル/円、クロス円も反発しているが、オフショア(国外)の債券利払いについては依然として不透明な状況となるため、予断を許さない展開に変わりはない。また、明日23日(木)日本時間未明にはFOMCが予定されており、テーパリングに向けたアナウンスがされるかが焦点だ。もっとも年内のテーパリングはだいぶ織り込まれているので、マーケットが反応するのはドットチャートの変化になってくるかもしれない。前回6月のドットチャートでは2022年の年末までの利上げ予想をしたメンバーは18人中7人いたが、今回8名以上であればドルにとってはポジティブになりそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

中国恒大集団関連についてはコメント1つで流れが変わるヘッドライン相場に入ったので、偏った相場観は持たないように気を付けたい。ただ、ボラティリティは出ており、1日通しての方向感は示してくれるので短期的に動いたところではついて行きたい。一方FOMCに関してはドットチャートの変化などわからないことも多いので、動いた後の第二波を取りに行くほうが安全だろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。