日経平均   30,240.06 円 ▼ 8.75 円
≪東証一部≫
売買高    12億9,346万株
売買代金  3兆2582億9300万円
値上り銘柄数 736 銘柄
値下り銘柄数 1,355 銘柄
騰落レシオ(25日) 146.35 %
為替 1ドル=110.58 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買い先行で堅調となる場面もあったが・・・

週末の米国株はまちまちで冴えないものが多く、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が軟調だったが、堅調な始まりとなった。買い先行で始まりすぐに前日の終値を下回る展開となったが、それも一瞬で直後の買いが見られて指数を押し上げる動きとなった。それでも30,400円を超えると今度は手仕舞い売りに押され、下値を試し、前日の終値を意識すると買戻しも入るという状況で結局は高値圏での引けとなった。

昼の時間帯も先物の買戻しなどは見られたが、買い急ぐということでもなく、後場も前場と変わらない水準で始まり方向感に乏しい展開となった。それでも指数に絡む売りが出ているという感じでじりじりと下がった。前日の終値を下回ると下げ渋るという状況だったが、戻りの鈍さが嫌気されて売られ、手仕舞い売りも嵩んで下げ幅を拡大する場面もあった。結局最後はは小幅安、ほぼ横ばいの引けとなった。

小型銘柄も週末の大幅高の反動で売られるものもあり、まちまちだった。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を大きく動かす場面もほとんど見られなかった。持高調整が中心と見られ、方向感を出すようなこともなかった。

悲観的な見方も薄れてきているがそれほど楽観視するほどでもないということで膠着感が出ている。後は月末の売りや月初の買い、日経平均の配当落ちや銘柄入れ替えの影響で右往左往することになりそうだ。月末売りを警戒していったん下げるのではないかと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
上値の重さが確認されたような形となった。移動平均線などからの乖離も大きく、上ヒゲ線となったことで戻りもここまでとなりそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

中国企業の問題や暗号資産の規制などが懸念されるなかで堅調となる場面もあった。特に材料視されていないということで目先の需給だけで動いているという感じだ。日経平均の銘柄入れ替えの影響もあり、指数の上値が押さえられている感じでもある。

自民党総裁選挙などは特に材料視されるということでもないと思うが、誰になるかで株が買われたり、売られたりということもありそうだ。ただ、結局はすぐに「何も変わらない」ということになるのだろう。緊急事態宣言の解除も既に「コロナ後」を織り込んだ株価であれば、特に反応することはないだろう。

あとは米国市場や香港市場よりも目先の銘柄入れ替えや配当取りの持高調整での動きが気になるということだろう。いずれも売りとなれば大きく売られる要因にもなり得る要因であり、一度大きく動き出すと一方向に大きく振れることになるのだろう。

今日はまだ嵐の前の静けさという感じであり、今週はここから右往左往することになりそうだ。悲観的になり過ぎず下がったところで買い場を探し、楽観的になり過ぎず上がったところで売り場を探すということでいいのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。