2021年9月29日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
自民党総裁選、中国恒大集団デフォルトリスク、ドイツ政局、米長期金利上昇、月末フローと十分な材料を背景に値動きは活発だ。特にFRBの早期テーパリングや、早期利上げ観測を背景に米長期金利が急上昇しており、米国株が不安定な値動きをしている。リスク許容度が急激に変化しており、月末フローも重なってくると大きめの調整(リスクオフ)があってもおかしくはないだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ボラティリティが上昇しているため、まずはトレードスタイルを崩さないようポジションサイズには注意したい。戦略としては米長期金利上昇や月末フローもあり世界的に株価が調整される可能性から月末にかけてややダウンサイドが気になるところ。もっともマーケットが冷えたとしても株価は調整に留まると思われ、米ドル/円が下がったところは買い場とも考えられる。また、引き続き中国恒大集団関連のニュースには為替の反応が良く、ネガティブなヘッドラインで米ドル/円やリスクアセットが下押しする局面ではこちらも押し目買いを検討したい。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。