今後注目の東急沿線は目黒線、大井町線
東急東横線、田園都市線沿線では交通利便性の向上や再開発により地価の上昇が2013年から14年にかけて見られました。今後に東急沿線で地価上昇が見込めそうな地区も、交通利便性の向上や再開発が予定されている地区になるでしょう。東急沿線での交通利便性向上や再開発に関するプロジェクトを紹介していきます。
首都高速中央環状品川線の建設
2014年度末の開通を目指して、首都高速中央環状品川線が建設中です。完成により首都高速湾岸線と首都高速中央環状線が結ばれ、新宿、渋谷から羽田空港への所要時間が従来の40分から20分に半減すると見込まれています。それだけでなく、途中の五反田出入口は東急目黒線不動前駅に近接した場所に建設されます。
ゆえに、東急目黒線沿線からの交通利便性向上が見込まれ、この沿線が首都高速中央環状品川線開通の恩恵を受けると考えられます。
山手線の新駅開業と高輪地区再開発
山手線の品川と田町駅の間に、2020年を目処に新駅を作る構想があります。また、2027年開業予定のリニア新幹線、羽田空港アクセス向上のために田町から貨物線を活用して羽田空港方面への新線建設など、品川、田町地区では交通利便性向上のプロジェクトが目白押しです。
また、高輪地区では再開発が進んでおり、高層マンションの開発が進んでいます。これらの地区への通勤アクセスは、東急目黒線沿線であれば、相互乗り入れをしている東京メトロ南北線、都営三田線を使って一本で行けます。よって、今後東急目黒線沿線が住宅地として注目されるのではないかと考えられます。
また、晴海、有明及び臨海副都心へのアクセスがよい東急大井町線沿線も2020年の東京オリンピック開催による開発の恩恵を受けやすいと考えられます。
現在、東急目黒線、東急大井町線沿線の地価の推移は、最新の公示地価によると、東急目黒線、東急大井町線が走る東京都品川区、目黒区の対前年比地価変動率はそれぞれ、2.0%、2.5%であり、都区部平均の1.8%よりは若干高いものの、渋谷区ほど高くはありません。(参考:図表3)今後の再開発を考慮すると、東急目黒線、東急大井町線沿線に地価上昇が波及すると考えられます。
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By Tobita kyuhei 身近なニュースを投資に結び付けるという視点で10年超投資を行っている個人投資家です。FP資格保有