日経平均   27,822.12 円 ▼ 622.77 円
≪東証一部≫
売買高    15億1,132万株
売買代金  3兆6152億6700万円
値上り銘柄数 288 銘柄
値下り銘柄数 1,843 銘柄
騰落レシオ(25日) 106.26 %
為替 1ドル=111.13 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安もあって大幅下落

特に是と言った材料があったわけでもないのだが、米国株が大幅安となったことを受けて売り先行、大きく下落して始まった。売り気配から始まるものが多く、指数に影響の大きな銘柄の悪材料もあって寄り付きの売りが一巡となった後も売り急ぐ動きが止まらず大きな下落となった。さすがに最後の砦という雰囲気の27,500円を割り込むと買戻しも入ったが戻りも鈍く大きく下落して前場の取引を終えた。

昼の時間帯には値ごろ感もあって先物の買いが見られ、後場に入ると一段と戻りを試す動きとなった。それでも28,000円の節目を試すでもなく方向感に乏しい展開で最後まで買いが入らない感じだった。特に売り急がなければならないような材料もなく、売りが売りを呼ぶという雰囲気でもなかったが、買い気に乏しく買戻しも入らないということで大きな下落となった。

小型銘柄も総じて手仕舞い売りに押されて大きな下落となった。東証マザーズ指数や二部株指数は大幅安、日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売り買いが断続的に見られるということでもなかったのだが、買われなくなると売られるという感じだった。指数を大きく動かすということでもなかった感じだ。

日経平均の銘柄入れ替えの影響や配当取りの影響が指数を大きく下押す要因となったものと思われる。TOPIXの下げが比較的小さかったことや日経平均の値下がり銘柄数が少ないところを見ると信用収縮や信用不安からリスク回避の売りではなく、単純に持高調整の売りだと思われ、すぐに急反発となるのだと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲の下限まで一気に下落となった。さすがに雲の下限水準では下げ渋りとなった。遅行スパンがローソク足の急騰している日柄に応答するので急反発も期待される。

☆ あれやこれやと一言 ☆

中国企業の問題や米国のスタグフレーション懸念と財政問題、そして日本でも株式税制の話題などもあっていったん売りとなると一気に売られるという感じだ。特に売り材料となるようなことがあったということでもないのだが、買われすぎ銘柄を中心に大きな下げとなった。

引き続き日経平均の配当取りや銘柄入れ替えに絡む売り買いでの下押し要因もあると思う。さらにオプションSQ(特別清算指数)算出に絡むヘッジ売りなどもあり、いったん方向が出ると大きく一方向に動くということなのだろう。

下値の節目とみられるところを次々と割り込んで最後の砦という雰囲気の27,500円水準まで下落となった。短期間で1割の下落ということでこれで完全に調整ということになり、ここからは底堅さが見られても戻れば売りということになるのだろう。

今に始まったことではないがやはり買われすぎ銘柄を中心に買えなくなると一気に売られるということになる。米国でも既に調整が続いており、当面株式市場全体に上値の重い展開となると思う。一方で、底堅さも期待される水準であり、割安銘柄などには買いも入ると思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。