2021年10月15日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日14日(木)の米国株は主要3指数ともに上昇。S&Pは3月以来の大幅高で引けている。発表された企業決算が市場予想を上回るものが目立ったほか、米経済指標も安心感を与える内容。特に目立ったのは米金融機関の決算が好調だったことだ。モルガン・スタンレーと、シティバンクではトレーディング収入が予想を上回る結果に。加えて、モルガン・スタンレーでは投資銀行部門の収入も過去最高!バンク・オブ・アメリカではM&Aの増加などを背景に助言手数料収入が増えているようだ。本日15日(金)にはゴールドマン・サックスの決算が発表されるが、こちらも好調な内容が予想されている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米金融機関は景気が良い一方、米国債市場では特に7年債や10年債が買われ、10年債利回りは1.51%近辺に低下。この金利の低下は米ドル/円にとってネガティブ。一方、オクラホマ州クッシングにある貯蔵施設が6月以来の大幅な在庫減を記録したことが手掛かりとなりNY原油は反発。WTI先物は1.2%上昇し、81.44ドル/バレルでクローズ。総じて商品相場が上昇したことを背景に資源国通貨が急騰。豪ドル/円は短期的目標の85.00円目前の84.41円、カナダドル/円は92.00円に急騰。前述のように米10年債利回りが低下しているにも関わらず、資源国通貨/円が続伸していることが米ドル/円を113.70円レベルに押し上げている。スタンスは米ドル/円、豪ドル/円のロング継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。