2021年10月25日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、全ての通貨が上昇。上昇上位よりNZドル(+1.16%)、スイスフラン(+0.77%)、円(+0.67%)、豪ドル(+0.63%)、ユーロ(+0.40%)と続いた。米ドル/円の反落から、円が上昇第3位、NZドル、スイスフラン以外のクロス円は下落に転じ、調整局面入りとなっている。先週、トルコ中銀が市場予想を超える利下げを発表、トルコリラの対円相場が史上最安値を更新、市場のリスクセンチメントを悪化させている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

トルコリラだが、週末、エルドアン大統領が人権をめぐる声明に反発して欧米の10大使を国外追放すると警告した。このなかにはNATO(北大西洋条約機構)の加盟国も多く含まれ安全保障面での懸念も取り沙汰されている。本日25日(月)朝のオセアニア市場では、トルコリラ/円はギャップダウン(下窓)で寄付き史上最安値を更新している。今週は日欧で金融政策を発表するが、ほぼ無風通過だろう。すでに市場の焦点は、今週末の日本の衆院選の結果や来週のFOMCに移っており、今週は調整色の強い展開とみている。米ドル/円、クロス円共に今週はレンジ相場と決め込んでいる。米ドル/円で112.50~114.50円、ユーロ/円で130.80~133.30円、豪ドル/円で84.00~86.00円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。