2021年10月28日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日27日(水)は世界的に株価が軟調で、原油も値下がりするリスクオフの展開。英国の借り入れ(国債発行)減少見通しを受けて英長期金利が急低下した事もあり、米10年債利回りは1.54%台に低下した。一方で米2年債利回りは1年7カ月ぶりに一時0.52%付近へと上昇。米ドル/円は113.39円前後まで下落したのち、113.80円台へと持ち直す展開だった。米2年債利回りの上昇と米ドル/円の下げ渋りは、来週4日(木)日本時間未明のFOMCを見据えた動きだろう。インフレが高止まりする中、FOMCがこれまでより利上げに前向きになるかもしれないとの見方が背景にあると思われる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日28日(木)は、インフレ懸念とは無縁の日銀が大規模緩和の現状維持を発表する公算。月末かつFOMC前で動きづらい面はあるが、のちのち円売り圧力として「各国中銀の政策スタンス格差」が効いてくる可能性もあるだけに、黒田日銀総裁の会見には注目しておきたい。「各国中銀の政策スタンス格差」という点では、欧州中銀(ECB)の金融政策発表とラガルドECB総裁の会見にも注目したい。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。