2021年11月22日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇通貨はポンド(+0.31%)のみだった。一方で、下落通貨は上位より、ユーロ(-1.42%)、豪ドル(-1.34%)、スイスフラン(-0.80%)、カナダドル(-0.68%)、NZドル(-0.57%)、円(-0.11%)と続いた。ユーロが全ての通貨に対しパフォーマンスで劣り、ユーロ/米ドルが年初来安値を更新、ユーロクロスも総崩れとなっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週19日(金)、オーストリアが感染再拡大から今週からの全土でのロックダウンを発表した。ドイツでも感染者が過去最大まで増加しており、コロナ後景気回復に赤信号が点灯し始めている。先週はラガルドECB総裁が欧州議会で議会証言にのぞみ、来年の利上げを明確に否定している。金融市場はECBの2022年の利上げをほぼ織り込んでいたが、足元で織り込みが解消。ユーロの下落に拍車をかけている。欧州で緩和継続、一方で米国ではテーパリング開始と、金融政策の方向性に大きなギャップが生じ始めている、ユーロ/米ドルの戻り売りは盤石だろう。今週25日(木)は米国では感謝祭の祝日であり、株式・債券市場は休場、為替取引も週の半ばまでが勝負となりそうだ。米ドル/円で113.00~115.00円、ユーロ/米ドルで1.1150~1.1370ドル、ユーロ/円で127.20~130.00円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。