2021年11月25日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日24日(水)の米ドル/円は4年10カ月ぶり高値へと続伸。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁やFOMC議事録がテーパリングのペース加速に言及した事や、米経済指標の良好な結果が続いた事がドル買い材料となった。中でも、米新規失業保険申請件数が19.9万件に減少して1969年以来の水準に改善したのと、米10月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が前年比+5.0%に加速して1990年以来の高い伸びを記録したのが印象的だった。FOMCに対して、2大責務である「雇用」と「物価」の両面から引き締め圧力がかかった格好だ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
相場に「たられば」はないのは承知の上だが、もし昨日24日(水)のNY市場が感謝祭の連休前でなければ米ドル/円がどこまで上値を伸ばしたか夢想せずにはいられない。とはいえ、115.52円前後まで上昇した事で、2016年12月から2017年1月にかけて上値を阻まれた118.60円台へとチャート上の上昇余地が広がったと考えられる。米感謝祭休暇明けの来週以降に上伸を期待したい。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。