2022年1月12日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週のFOMC議事要旨から米国の早期引き締めが警戒されていたが、昨日11日(火)、日本時間夜中にパウエルFRB議長が発言した内容が想定よりもタカ派ではなかったと受け止められ、マーケットは一旦落ち着きを取り戻している。ただ、本日12日(水)日本時間22時30分には米消費者物価指数(CPI)が予定されており、高インフレの継続が示されれば、再び早期引き締めへの警戒感がくすぶられるため、楽観は禁物だ。もっとも、開始時期に誤差はあるものの、米国が引き締めに向かう事実に変わりはなく、日米の金融政策が真逆を向いていることを考慮すれば米ドル/円のロングは正当化されるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は中期シナリオの中で上値を試していくと考えているが、足もとではやや上値が重い。昨年2021年11月30日の安値112.53円から今年1月4日(火)の高値116.34円まで約4円近く上昇しているので調整の局面であるほか、ドルロングと考えているプレイヤーが多いことも上値が重い要因だろうか。スイングであれば押し目を丁寧に拾っていくか、短期取引であれば115円割れでロングポジションが切らされる局面も想定はしておきたい。また、米国の引き締め局面ではどうしても局地的なリスクオフは避けられないため、リスクオフに感度の高い豪ドル/米ドルショートも面白そうだ。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。