一般社団法人障がい者自立推進機構およびマーチャント・バンカーズ株式会社が24日、オフィシャルパートナー契約を提携したと発表した。パラリアンアート作品のNFT(非代替性トークン)化を行い、マーチャントバンカーズ傘下のMBKブロックチェーンが運営する、NFTマーケットプレイス「NFT LaFan」にて、1月以降にパラリアンアートNFTの販売を開始する。

パラリアンアートNFTが「NFT LaFan」にて販売開始
(画像=月刊暗号資産)

障がい者のアート作品を企業や個人に提供し、作者に報酬を支払う活動をするパラリアンアート活動。経済的に苦しんでいる障がい者のサポートを主な目的として、アートを通じて社会保障費に依存することなく、障がい者の社会への参加と経済的な自立を推進していく活動だ。障がい者自立推進機構が主体となって行っている。

パラリアンアートの強みは、すでにスペシャルサポーターとして数多くのスポーツ選手や著名人が賛同しているほか、東証一部上場企業から中小企業まで、約250社のパートナー企業にてパラリアンアートの活動が採用されている点だ。パートナー企業はパラリアンアートの作品を飾るだけでなく、商品の企画やイベントの開催など、IR、PR、マーケティングにも活用をする試みをしている。今後はパラリアンアート活動を通じ、企業のブランド価値向上や売上増加等に貢献していくことで、持続的な「障がい者の積極的な社会参加と経済的自立」や「社会全体のSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)推進」の構築を目指している。

パラリアンアートのアーティストとしての登録は無料となっており、現在は675人の登録者がいる。2017年以降、アーティストへの報酬は1,000万円以上となっている。応援する企業も、リコージャパンや飛島建設、ダイソー、大和ハウス、清水建設など大手企業が多い。

パラリアンアート活動のイベントについても、SOMPOパラリアンアートカップやパラリアンアート世界大会など、数多く行われている。また、パートナー企業と提携して、アートコンペなども行われている。エポスカードなどがコンペを行い、実際にカードのデザインとして採用された例もある。作品としてレベルが高い現代アートだ。

人気作家として、志方弥公さん(バーゼル美術展出品、渋谷東急壁画担当などを手掛けるなどメディアに取り上げられることも多い)、キクチユミさん(パラリアンアート世界大会2020にて人気投票作品賞第1位、東海テレビ愛の鈴第35回ひまわり賞受賞)、おゆみさん(2019年LIXILビバホームエレベーターデザインコンペ“緑の部門”金賞受賞、みんなの美術展2019特別賞受賞)などがいる。現代アート界で注目されるアーティストが出てきている。いずれのアーティストも芸術性の非常に高い作品を数多く手掛けている。(提供:月刊暗号資産