近年、資産運用業界で「伴走者」あるいは「伴走」といった言葉を耳にすることがある。一種の流行り言葉なのだろうか? プライベートバンクはもちろんのこと、証券、銀行、保険、そしてIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)にファイナンシャル・プランナーまで、金融商品の販売サイドに関わる人から耳にすることが多い。含意としては長期の資産運用をマラソンにたとえ、「一緒に寄り添いながら走ります」ということ。でも、もし本当にそうならば、誰かに投資を信じて託する「投資信託」なんて本来不要なのでは、という疑問も浮かんでくる。もしくは手数料の二重取りとの懸念を抱かれるかもしれない。
「伴走」ではなく、単なる「道連れ」なのであれば、旅費(手数料)は各自が払うのが基本だろう。