エグゼクティブを中心に紹介制のプライベートサウナが人気を呼んでいます。住所が非公開で気の合った仲間と貸し切りで利用できるシステムが人気の要因です。本稿では、紹介制プライベートサウナの概要と施設の一例を紹介します。

目次

  1. コロナ禍で見直されるプライベートサウナ
  2. 紹介制プライベートサウナとは
  3. 紹介制プライベートサウナのメリット
    1. 大勢の人との接触を避けられる
    2. 隠れ家的な気分を味わえる
    3. エグゼクティブの社交場になる
  4. 紹介制プライベートサウナのデメリット
    1. 一般客は利用できない
    2. 利用時間や人数に制限がある
  5. 紹介制プライベートサウナの一例
    1. Roof Top37
    2. the・(ザ・テン)
  6. 紹介制プライベートサウナはこれから増えるのか?

コロナ禍で見直されるプライベートサウナ

エグゼクティブの社交場?紹介制のプライベートサウナとは
(画像=Damirkol/stock.adobe.com)

2020年以降感染拡大した新型コロナウィルスの影響でプライベートサウナが見直されています。コロナによる緊急事態宣言後は、各施設がサウナ室のキャパシティを制限したこともあり待ち時間が多くなったことから予約制で利用できるプライベートサウナの人気が高まった傾向です。貸し切りで利用できる施設もあり不特定多数の入場者と接することがないため、感染対策にも向いています。

ただし利用の際には、会員登録が必要な施設もあるため、事前にホームページで確認することが必要です。サウナ施設も以下のように多種多様なタイプがあります。

  • ビルの屋上にあるもの
  • リゾート地にある一棟貸しのキャビンタイプのもの
  • 屋外に設置したテント式のもの など

友人同士や家族など一緒に行く人によって使い分けるのもよいでしょう。

紹介制プライベートサウナとは

プライベートサウナのなかでも顧客の対象を絞ったのが「紹介制プライベートサウナ」です。紹介制の施設は、初めての顧客がいきなりホームページなどで予約ができません。すでに会員の人に紹介してもらったうえで1組のみ利用できる完全貸し切り会員制です。料金は一般的なプライベートサウナが数千円なのに対し、富裕層向けの紹介制プライベートサウナは最低でも数十万円する施設もあります。

時間も2時間半などと制限されているため、時間単価が高いサービスといえるでしょう。

紹介制プライベートサウナのメリット

紹介制プライベートサウナの主なメリットは、以下の3つです。特に富裕層やエグゼクティブ(経営者や企業役員など)に向いている施設といえます。

大勢の人との接触を避けられる

新型コロナウイルス感染者数は、2022年6月3日時点で減少傾向となっています。しかしまだ全国で2万人規模の感染者がいるため、引き続き感染対策を意識することが必要です。紹介制プライベートサウナは、貸し切りの施設が多く不特定多数の入場者との接触を避けることが期待できます。

隠れ家的な気分を味わえる

紹介制プライベートサウナは、住所が非公開となっているため、限られた人だけが知っている隠れ家的な優越感を味わえます。後述する施設の一つは、茶室をイメージしており体調だけでなく精神的にもととのえることが期待できそうです。

エグゼクティブの社交場になる

紹介制プライベートサウナは、エグゼクティブが利用するのに適しています。住所が非公開で人目に付きにくいため、経営者や企業役員のサウナー(サウナファン)同士が集まる交流の場として利用可能です。プライベートな交流が生まれることでビジネスチャンスが広がるかもしれません。

紹介制プライベートサウナのデメリット

紹介制プライベートサウナは、限定的な富裕層のサウナーを対象にしているため、利用者や利用時間・人数などが限られている点はデメリットです。

一般客は利用できない

たとえ自分で場所を探してわかったとしても紹介してもらわないと利用できません。「施設が発信しているインスタグラムにメッセージを送ると返信が来る」といううわさもありますが利用できるかは定かではありません。

利用時間や人数に制限がある

利用する時間や人数には、制限があります。1組限定のため、それほど長い時間利用することはできません。例えば以下で紹介する「Roof Top37」の場合は、2時間半の貸し切りという条件があり人数も6~8名が定員です。また「the・」は、利用時間や定員、料金などすべて不明のため、富裕層でないと安心して利用できないでしょう。

紹介制プライベートサウナの一例

紹介制プライベートサウナは、非公開となるため情報が少ない傾向です。しかし一部インターネット上にレポートやプレスリリースが公開されている施設もあるので紹介します。

Roof Top37

2020年7月にオープンした東京都内駅近ビルの屋上にある紹介制プライベートサウナです。店名のルーフトップとは、屋上やテラスのことを意味します。設備は、本格的なストーンサウナのほかにアイスバス(水風呂)がありトライアスロンの競技で使われる冷却装置を備えた優れものです。また外気浴のためのチェアもサウナの専門家が選んだ海外製のものを採用しているこだわりぶり。

全体的に北欧のサウナ文化を意識した造りです。屋内には、バーカウンターがありバーベキューや誕生日会に使う人も多いといいます。料金は4万円台からと高額ですが予約枠がすぐに埋まってしまうほど人気です。

住所:東京都
定員:6~8名
料金:4万8,000円~

参照:OCEANS「住所非公開のシークレットサウナ。予約が殺到する贅沢空間の全貌」

the・(ザ・テン)

セブンリッチグループが経営する1室のみしかない完全会員制プライベートサウナです。2021年11月にオープンした新しい施設で「東京都渋谷区某所にある」という以外に一切の情報が非公開の隠れ家的な施設となっています。茶室をイメージした和の空間になっておりかなり落ち着ける印象です。コンセプトは「市中の山居」。

「サウナ)「茶道)「ウェルネス」といった3分野の専門家が監修しているため、ハイレベルのサービスが期待できます。例えばサウナ室は、フルフラットフロアで自由に過ごせるように高さが微調節可能な座椅子が用意されているのが特徴です。また茶道の専門家がコンセプトを立てた茶の湯を楽しめるほかウェルネスの専門家による自律神経系や脳疲労に働きかけるサウナもあります。

こちらは、以下のプレスリリースに問い合わせ窓口が記載されているため、メールでの問い合わせが可能です。

住所:非公開(東京都渋谷区某所)
定員:非公開
料金:非公開

参照:PRTIMESプレスリリース「渋谷駅徒歩0分に茶室をイメージした一室限りの完全紹介制サウナ/ウェルネス施設「the・」がオープン」

※情報は参照サイト掲載時のものです。内容は変更になる場合がありますので参考程度にご覧ください。

紹介制プライベートサウナはこれから増えるのか?

一般社団法人日本サウナ・温冷浴総合研究所が発表した「日本のサウナ実態調査2021」によると2021年のサウナ愛好家の人口は、2,584万人でした。2017年は、2,879万人だったので大きく減少していることがわかります。同協会は理由としてコロナの影響を挙げています。利用頻度別では、年1回以上月1回未満利用する「ライトサウナー」、月1回以上月4回未満の「ミドルサウナー」が減少。

一方で月4回以上の「ヘビーサウナー」の数は2019年以来わずかながら微増しています。サウナ愛好家のうち紹介制プライベートサウナを利用している人がどれくらい存在するかは不明です。しかしサウナを頻繁に利用するヘビーサウナーは増えておりサウナの根強い人気がうかがえます。開業した紹介制プライベートサウナが成功すれば今後追随する施設が増えるかもしれません。

そのためエグゼクティブを中心に利用者の増加につながる可能性はあるでしょう。1組だけの贅沢な空間で日ごろのストレスを解消できる紹介制プライベートサウナ。住所が非公開で宣伝されることもなくベールに包まれているだけにサウナーなら余計に行ってみたくなるかもしれません。運よく紹介制プライベートサウナに誘われた場合は、迷わず会員登録して利用してみましょう。

(提供:YANUSY

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