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ユニクロを運営するファーストリテイリング<9983>と大和ハウス工業<1925>は、共同して、物流施設を運営する新会社を共同で設立し、物流センターを2016年1月までに完工させると、10月14日発表しました。両者が目指しているのは、顧客の多様なニーズに対応できる多機能物流拠点を中心とした新たな物流スキームの構築です。


ファーストリテイリングの物流参入の背景

なぜ、ファーストリテイリングと大和ハウスが手を組んだのか、と疑問に思う方は少なくないかもしれません。実は、1990年から大和ハウス工業が、ファーストリテイリングの店舗開発に取り組んでいます。2006年には、店舗開発に関する業務提携協定を締結しており、これまでにファーストリテイリングの約550店舗の開発を大和ハウス工業が、サポートしています。このように、両社の信頼関係は、20年以上続いており、新たな業務を一緒に担うには十分な素地が整っていると考えられます。

これまでのネット通販では、Amazonや楽天といったイーコマースの最大手企業を除き、即日配達を可能としている企業は、ほとんど存在していませんでした。そのためネット通販が、消費者の中で当たり前の選択肢となる中で、物流事業は大きな商機を秘めていると言えます。


注目が集まる、初私募REITとは

このような倉庫事業を行なうにあたって、大和ハウス工業は、初となる私募REIT(非上場のオープンエンド型不動産ファンド)を組成し、安定的な資金調達を行なうことで対応しようとしています。このリートは、2016年に組成予定で当初の資産規模を650億円程度と想定しており、目標利回りは単年度の利益配当ベース4%台を予定しています。

大和ハウス工業が、私募リートを組成する背景には、国内だけでなく海外への事業展開を見据え、資金調達手段に幅を持たせている点が大きいです。私募リートとは、上場されず売買による流動性が低い一方で、投資期間が無制限という非常に大きな利点を持っています。