この記事は2022年10月10日に「CAR and DRIVER」で公開された「ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー」を一部編集し、転載したものです。


ランボルギーニがスーパーSUV「ウルス」の実質的な後継モデルに位置する「ウルスS」を発表。4リットルV8ツインターボエンジンは666hpの最高出力と850Nmの最大トルクを発生

伊アウトモビリ・ランボルギーニは2022年9月29日(現地時間)、新世代のスーパーSUV「ウルスS(Urus S)」発表した。

ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲ランボルギーニ・ウルスS 全長5,112×全幅2,018×全高1,638mm ホイールベース3,003mm 車重2,197kg 乗車定員5名/4名 従来のウルスの後継を担うスーパーSUV

既存のSUVであるウルスの実質的な後継モデルとなるウルスSは、パワーユニットにウルス・ペルフォルマンテ(Urus Performante)と同じ最高出力666hp/6,000rpm、最大トルク850Nm/2,300~4,500rpmを発生する高性能版の3,996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボエンジンを搭載。

トランスミッションには電子制御8速ATを組み合わせ、駆動機構にはアクティブリアトルクベクタリングを備えたフルタイム4WDを採用する。性能面では、最高速度が305km/h、0→100km/h加速が3.5秒、0→200km/hが12.5秒を実現。また、100km/hから停止までの距離は33.7mを成し遂げる。

さらに、エキゾーストシステムを見直して、エンジン始動時の明確なサウンドと各ドライブモードへの反応がよりはっきりと聞こえるようにチューニングした。

ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲パワーユニットには最高出力666hp/6,000rpm、最大トルク850Nm/2,300~4,500rpmを発生する高性能版の3,996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボエンジンを搭載
ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲駆動機構にはアクティブリアトルクベクタリングを備えたフルタイム4WDを採用

シャシー面に関しては専用セッティングのアダプティブエアサスペンションを組み込んだうえで、STRADA、SPORT、CORSA、EGOというドライブモードが選択できるANIMAを設定し、さらに4ホイールステアリングやアンチロールスタビライジングシステムなどを採用して、様々な走行状況でスーパーSUVらしいパフォーマンスとスムーズなハンドリングを実現する。

また、オフロードドライブモードにはTERRA、NEVE、SABBIAを設定し、特別な要件に応じて瞬時のトルクレスポンスとボディバランスを達成した。

ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲STRADA、SPORT、CORSA、EGOというオンロードのドライブモードが選択できるANIMAを採用。さらにオフロードドライブモードにはTERRA、NEVE、SABBIAを設定する

エクステリアについては、スポーティでありながらもラグジュアリーなライフスタイルを提供するために、独自の精巧なデザインへと進化する。フロント部にはより上品なラインを施したバンパーと、マットブラック仕上げの新しいステンレススチール製スキッドプレート、ブラックのラインが入ったグリルなどを採用して存在感をアップ。

また、ボディカラーと合わせた5タイプのスタイルコンフィギュレーションもオプションで用意する。さらに、軽量化された新しいカーボンファイバー塗装のボンネットにはマットブラックのエアベントを配備。オプションとしてエアベントをグロスブラックやボディカラー同色、光沢マット仕上げに切り替えることも可能だ。

一方でサイドビューは、エッジのきいたシャープなラインや筋肉質なパネル面、独特な造形の新ホイールアーチなどで、ランボルギーニのSUVらしい精悍かつスポーティなルックスを創出。足もとには新デザインの21インチアロイホイールを標準で組み込み、オプションとしてチタンマット/ダイヤモンドポリッシュ仕上げの22インチNathアロイホイールやブロンズ/ダイヤモンドポリッシュ仕上げの23インチTaigeteアロイホイールを用意する。

また、ルーフには大型の電動サンルーフを設定。さらに、オプションとしてカーボンファイバー製ルーフを用意した。

そしてリアセクションは、よりスリムでエレガントなデザインに仕立てた新バンパーや、新しいツインエキゾーストパイプを組み込んだディフューザーなどを配備して、より印象的で力強い後ろ姿を演出。ツインパイプは標準のつや消しスチールのほか、オプションとしてマットまたは光沢ブラック仕上げ、パーソナライゼーションプログラムのブライトクロームを設定した。

ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲スポーティでありながらもラグジュアリーなライフスタイルを提供するために、独自の精巧なデザインへと進化を果たす。制動機構にはカーボンセラミックブレーキを装備
ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲軽量化された新しいカーボンファイバー塗装のボンネットにはマットブラックのエアベントを配備
ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲カーボンファイバー製ルーフはオプションで用意する
ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲フロントホイールアーチ後方に“URUS S”エンブレムを装着
ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲足もとには新デザインの21インチアロイホイール(前9.5J×21/後10.5J×21)を装着。タイヤは前285/45ZR21/後315/40ZR21サイズ

内包するインテリアは、ウルスSならではのエレガントでラグジュアリーな個性をより際立たせるために、洗練されたレザーエレメントや総合的なハイテク機器を配したうえで、カラーとトリムを鋭意刷新したことが特徴である。

また、新色のバイカラーオプションであるSportivoとSophisticatedにはペルフォルマンテで使ったステッチパターンを採用。合わせてSportivoは補色を控えめに配してスタイリッシュな雰囲気を演出し、一方でSophisticatedはブラックのレザートリムにコントラストカラーのタン、クリーム、ブラウンのほか新色のBlu LeandroとVerde Auraを設定した。

ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲インテリアはウルスSならではのエレガントでラグジュアリーな個性をより際立たせるために、洗練されたレザーエレメントや総合的なハイテク機器を配したうえで、カラーとトリムを刷新する
ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲シートには上質なレザー表皮を採用。ヘッドレストにはランボルギーニのエンブレムを刻印

先進安全運転支援システムやインフォテインメント機能の進化もウルスSのトピックだ。ADASパッケージではUrban Road、Full ADAS、Highwayからの選択可能で、状況に応じた安全性および快適性を実現。

一方、最新バージョンのLamborghini Infotainment System Ⅲ(LISⅢ)は、フェイスリフトされた触覚フィードバック式の直感的なタッチスクリーン2台、対話型音声コマンド、高解像度ディスプレイ3台で構成し、エンターテインメント性やコネクテッド機能などを一段と向上させた。

ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲最新バージョンのLamborghini Infotainment System Ⅲ(LISⅢ)を装備してエンターテインメント性やコネクテッド機能などを一段と向上させる

なお、ウルスSの欧州市場における車両価格は税別で19万5,538ユーロ(約2,775万円)に設定している。

ランボルギーニ・ウルスの正統進化モデル「ウルスS」が市場デビュー
▲性能面では最高速度が305km/h、0→100km/h加速が3.5秒、WLTPコンビネーション燃費が14.1リットル/100kmを実現
Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER