この記事は2022年10月27日に「月刊暗号資産」で公開された「グリー、アバランチブロックチェーン提供のAva Labsと戦略的パートナーシップを締結」を一部編集し、転載したものです。


AVAX
(画像=maurice norbertt/stock.adobe.com)

グリーは27日、今年7月にシンガポールに設立したBLRD,Pte Ltd(ブラード)を通じ、高速ブロックチェーン・アバランチ(Avalanche:AVAX)の開発チームである「Ava Labs」と、戦略的パートナーシップに係る合意書を締結したと発表した。

グリーはWeb3.0事業の一環として、ブロックチェーンゲーム事業を展開するにあたり、ゲーム提供に適したチェーンの調査を進めてきたと説明。その中で、アバランチブロックチェーンを開発するAva Labsと協議を重ねてきた結果、双方の強みが今後のブロックチェーンエコシステムの発展に寄与できるものと確信し、今回の戦略的パートナーシップの基本合意に至ったという。

今後、ブラードはバリデーターノード運用を通じて、アバランチブロックチェーンのパフォーマンス・セキュリティ・分散性の向上に貢献すると共に、アバランチブロックチェーン上にゲームを配信していく予定だとしている。

発表によると、グリーはAva Labsからブロックチェーンゲーム開発の技術、マーケティング、事業開発など包括的なサポートを受けるようだ。他にも、Avalanche Foundationが運営する投資ラウンドBlizzardとの共同出資を含め、様々な協業を実施していく予定だと説明している。

今回の戦略的パートナーシップは、基本的にブラードを通じて行われる。ブラードでは、グリーグループで培った経験を活かし、バリデータノード運営やブロックチェーンゲーム開発を展開していく。

アバランチは高速かつ、低コスト、分散型アプリケーション(dApps)の構築・開発に長けたブロックチェーンとして知られる。ネイティブトークンのAVAXは記事執筆時点で2,500円ほどを推移しており、暗号資産(仮想通貨)時価総額17位に位置している。

グリーは今年9月、Web3.0事業への参入を発表。発表では、有力ブロックチェーンのバリデーターノードの運営も行うと共に、有力なWeb3.0プロジェクトへの出資、提携も行っていくと述べていた。

また、グリーは7月に日本発のゲーム特化型ブロックチェーン・Oasysの初期バリデータに参加したことも発表している。(提供:月刊暗号資産