この記事は2022年12月4日に「CAR and DRIVER」で公開された「2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定」を一部編集し、転載したものです。

2代目アクアの乗り心地の良さとGRならではの“走りの味”やスポーティなデザインを高次元で融合した「アクアGR SPORT」がデビュー。専用剛性アップパーツや専用チューニングサスペンションなどを採用して、より優れた操舵応答性と質感の高い乗り心地を実現

トヨタ自動車およびTOYOTA GAZOO Racingは2022年11月29日、2代目アクアにGR SPORTをラインアップし、同日より発売した。車両価格は259万5,000円に設定する。

2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲トヨタ・アクアGR SPORT 価格:259万5,000円 全長4,095×全幅1,695×全高1,485mm ホイールベース2,600mm 車重1,150kg 乗車定員5名 WLTCモード燃費29.3km/リットル 写真のボディカラーはプラチナホワイトパールマイカ

初代アクアをベースとした従来のアクアGR SPORTは、GRが手がけるスポーツコンバージョン車シリーズとして、アクア G'sからスポーティな走りを受け継いで2017年に登場。スポーツコンバージョン車として、より多くのユーザーに走りの楽しさを提供するロング&ベストセラーモデルとして好評を博した。

今回発売された2代目アクアGR SPORTは、誕生当時から変わらない「意のままに操れる歓び」というコンセプトを踏襲したうえで、よりレベルアップした操舵応答性や質感の高い乗り心地を実現したことが特徴である。

2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲2代目アクアGR SPORTは誕生当時から変わらない「意のままに操れる歓び」というコンセプトを踏襲したうえで、よりレベルアップした操舵応答性や質感の高い乗り心地を実現する

まずボディについては、ベースとなるアクアの高いボディ剛性をより高水準なものにするためにフロア下2カ所(トンネルブレースNo.1とNo.2)にブレースを、ロアバックにリアバンパーリインフォースを追加することで、操縦安定性の向上を達成。

また、シャシー面ではフロントサスペンションのアブソーバー特性やコイルスプリングの専用チューニング、スタビライザーの特性変更、専用バウンドストッパーの採用、ロアアームのブッシュの特性変更などにより、優れた応答性や適切な車両姿勢、コントロール性能、質感の高い乗り心地を高次元で具現化する。

さらにリアサスペンションは、アクアのトーションビーム式を踏襲しつつ、GR SPORT専用にコイルスプリングやショックアブソーバーをチューニングし、合わせて締結ボルトを変更するなどして、優れた操舵応答性と質感の高い乗り心地を実現した。

そして、電動パワーステアリングをGR SPORT専用にチューニングすることで操舵フィールを引き上げ、クルマとの一体感のある走りを創出。POWER+モードでは、よりスポーティな手応えを感じるEPS特性にセットし、さらなるスポーツフィールを体感できるようにアレンジした。

2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲フロア下2カ所(トンネルブレースNo.1とNo.2)にブレースを、ロアバックにリアバンパーリインフォースを追加して剛性をアップ
2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲前後サスペンションのコイルスプリングやショックアブソーバーを専用チューニング

エクステリアについても徹底した改良を施す。

フロントセクションではバンパーの形状をベース車から変更し、フロントタイヤ周辺の空気流を整流化して後方に流すことで空気抵抗を低減。

また、バンパーサイドまで回り込んだロア加飾バーを「ファンクショナルマトリックスグリル」と融合させることで、機能性と上質なデザインを両立させる。ファンクショナルマトリックスグリル自体は、“G”をモチーフとした六角形のメッシュ形状で仕立て、車両中心に対してシンメトリーに配置。合わせてGモチーフの三角形部分を光が反射する角度でデザインすることで、立体感を演出した。

一方でリアセクションでは、バンパー下部をハの字のガーニッシュでブラックアウトし、同時にGメッシュのテクスチャーを配した専用バンパーロアカバーを装着して、ワイド&ローでスポーティな後ろ姿を演出。そしてサイドセクションには、ドア下端のロッカー部を張り出させてボディサイドに厚みを持たせ、かつボディ同色に仕上げた専用ロッカーモールディングを組み込んで、低重心なスポーティさを表現した。

2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲フロントバンパーの形状をベース車から変更し、フロントタイヤ周辺の空気流を整流化して後方に流すことで空気抵抗を低減
2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲ファンクショナルマトリックスグリルは“G”をモチーフとした六角形のメッシュ形状で仕立てる
2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲リアバンパー下部をハの字のガーニッシュでブラックアウトし、同時にGメッシュのテクスチャーを配した専用バンパーロアカバーを装着して、ワイド&ローでスポーティな後ろ姿を演出する
2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲ドア下端のロッカー部を張り出させてボディサイドに厚みを持たせ、かつボディ同色に仕上げた専用ロッカーモールディングを装備

足もとには、専用17インチアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装/センターオーナメント付き)および205/45R17タイヤ(POTENZA RE050A)を装着する。アルミホイールは、まっすぐ伸びやかなスポークでスポーティな意匠。タイヤは高いグリップ力により優れたコーナリング性能を実現する。また、フロントブレーキキャリパーはGRロゴ入りのレッド塗装で仕上げ、スポーティなイメージを強化した。

2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲シューズには専用17インチアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装/センターオーナメント付き)+205/45R17タイヤ(POTENZA RE050A)を装着
2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲フロントブレーキキャリパーはGRロゴ入りのレッド塗装で仕上げる

ボディサイズは標準モデル比で45mm長く、それ以外は同寸の全長4095×全幅1695×全高1485mm/ホイールベース2600mmに設定。フロントグリル内とリアゲートには“GR”エンブレムを配備する。また、ボディカラーには専用色のダークグレー×プラチナホワイトパールマイカ、ダークグレー×エモーショナルレッドⅡ、ダークグレーを含めて全8タイプをラインアップ。パワーユニットには標準モデルの2WDと同様、M15A-FXE型1490cc直列3気筒DOHCエンジン(最高出力91ps/5500rpm、最大トルク12.2kg・m/3800~4800rpm)+1NM型フロントモーター(最高出力59kW/最大トルク141Nm)+バイポーラ型ニッケル水素電池(容量は5.0Ah)を搭載している。

2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲フロントグリル内とリアゲート(写真)に“GR”エンブレムを配備
2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲ボディカラーは専用色のダークグレー×プラチナホワイトパールマイカ(写真・上)、ダークグレー×エモーショナルレッドⅡ(同・中)、ダークグレー(同・下)を含めて全8タイプを設定

インテリアに関しては、天井や周辺部品をブラックで統一コーディネートしたうえで、コクピットに専用ディンプル付き本革巻き3本スポークステアリングホイール(GRロゴ付)やアルミペダル(アクセル/ブレーキ)、専用コンソールオーナメント、ガンメタリック加飾インパネオーナメント/ドアトリムオーナメントなどを装備。GRロゴ入りの専用スマートキーも設定する。

また、前席には体をしっかりとサポートするエアヌバック+合成皮革表皮の専用スポーティシート(GRロゴ付)を装着した。

2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲内装はブラック基調でコーディネート。専用ディンプル付き本革巻き3本スポークステアリングホイール(GRロゴ付)を装備
2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲ガンメタリック加飾のインパネオーナメントを専用装備
2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲アクセルおよびブレーキにアルミペダルを採用
2代目トヨタ・アクアのGR SPORTモデルが登場。車両価格は259万5000円に設定
▲前席に体をしっかりとサポートするエアヌバック+合成皮革表皮の専用スポーティシート(GRロゴ付)を装着
Writer: 大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER