本記事は、三浦孝偉氏の著書『続けられる人になるための37の「やめる」』(ぱる出版)の中から一部を抜粋・編集しています。

矢印ブロックのチェーン
(画像=Andrii Yalanskyi/stock.adobe.com)

結果至上主義をやめる

「ビジネスは結果が全て」。僕の大好きなスポーツの世界も「勝敗が全て」という言葉が当たり前のように使われています。

ですが、こと、僕らの「継続チャレンジ」に関しては、結果よりも「プロセス」が大事だと断言できます。

そこにはいろんな理由があるのですが、強いて挙げるとすれば、以下3つです。

(1) すぐに結果が出ないことにチャレンジしているから

ちょっと努力しただけで手に入るものにチャレンジしている人は、「継続」で悩みません。なぜならば「継続」で悩む前の段階で手に入れられるから。

ですが、多くの方はそんなに簡単に手に入らないものを欲している。だから継続できずに悩むのです。

最初から、短距離走ではなく、マラソンをやっているという意識で取り組みましょう。

もっと言うと競技のマラソンではなく、ホノルルマラソンです。参加することと、ゴールすることが大事。タイムなんて関係ありません。

(2) ラッキーパンチは継続の敵だから

これは僕の2013年のYouTubeの経験で強く感じたことです。

当時は今よりもGoogleの規制が甘く、信じられないくらいYouTubeで稼ぎやすい時代でした。ですが、そんな甘い時代が長く続くはずはなく、すぐにGoogleから規制が入ります。僕自身、たった1ヶ月半の継続で36万円振り込まれたときは驚きましたが、やはり一瞬でアカウントがBANされてしまいました。

その後、再開するやる気が起きず。結局、再びYouTubeをやるまで6年かかりました。

その6年の間に、定期的にGoogleの厳しい規制の目をくぐり抜け、比較的楽に稼ぐ手法が編み出されましたが、当然どれも長続きしません。そのたびに僕の過去の経験をお伝えしても、なぜか人間は「自分は大丈夫」と思ってしまう。

そんなに簡単に稼げる方法なんて世の中にはない、ということを認識すべきです。

稼ぎだけではありません。僕らが「継続」して手に入れたいものに、ラッキーパンチなんて存在しないということも、早めに理解しましょう。

もし、仮にラッキーパンチが当たったら、同時にリスクマネジメントを。

(3) 他人との比較には意味がないから

「結果」ばかりを気にする人は、結局その「結果」が合格点なのか? まだまだなのか?その判断を他人との比較に委ねる傾向にあります。同じ時期に始めたのに、あの人はあんなに先を走っている→俺はダメな人間だ、という思考に陥りがちなのです。

副業を集団で指導させていただくとき、最初の個人面談では「月10万円稼ぎたい」と言っていた方が、気づいたら100万円目指している人と比較していたりする。

金額なんて関係ないのです。副業において100万円稼いでいる人の方が、10万円稼いでいる人より偉い、なんていうルールはありません。

ダイエット・英語もそうでしょう。

カッコつけていうと、継続は「自分」との戦いです。継続できない自分との戦い。結果は継続というプロセスの後に自然とついてくる、という意識を。

特に最初のうちの、成果が目に見えてわかり出す前は、結果に固執しているとロクなことになりません。

毎日体重計に乗るダイエットも有名です。ですが、このノウハウのキモは「いかに痩せたか」ではなく、「増えてしまった」という危機感を煽ることです。

ダイエットは稀ですが、大半の継続は「+」を求めます。その「+」は簡単には得られません。しかし、継続することで間違いなくGOALに近づきます。

気づいたら結果がついてくるというのが「継続」なのです。

結果を出すために「継続」するという気持ちもわからなくはないですが、最初はシンプルに「継続」だけにFOCUSを当てることを強くお勧めします。

続けられる人になるための37の「やめる」
三浦孝偉(みうら・こうい)
株式会社KOIコミュニケーションズ代表取締役
博報堂に13年間勤務した後、独立。法人コンサル+副業・起業アドバイザー。 情報発信ビジネスを主軸にし、メールマガジン2万人の読者に毎日10年間メルマガを配信する。 YouTube登録者数は19,000人。 多くの方に副業・起業支援を行う中で、結果を出すために大切なのは、学歴や地位などではなく、何より地道に真面目にコツコツ取り組むことだと実感。 「継続こそ最強」と考え、継続研究とその指導に力を入れている。

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