三菱地所は30日、子会社のロックフェラーグループインターナショナル社を通じて、米国で不動産ファンドの運用業務を展開するTAリアルティを買収すると発表した。買収金額は明らかにされていないが、一部の報道によると約400億円前後と見られている。
TAリアルティは1982年に設立。オフィス、物流施設、住宅、商業施設等、多様な不動産を投資対象とした不動産ファンドのマネジメント業務を展開している。米国でも有数の不動産投資マネジメント会社で、現在の運用総額は約1.3兆円に上る。
三菱地所は2010年、欧州にて投資マネジメント事業を展開するヨーロッパ・キャピタルを子会社化したのを皮切りに、海外での不動産ファンド事業を本格的にスタート。2013年には米国での運用も本格的に始まった。
2020年までにグローバル規模における運用資産総額5兆円を目指し、今回の買収により同総額は3.3兆円に到達。その約半分を海外が占めることとなっている。
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