外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年3月30日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼29日(水)の為替相場
(1):豪月次CPI 予想を下回る
(2):ECB高官 金利引き上げを示唆
(3):パウエルFRB議長 「年内あと1回の利上げを想定」

▼29日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:ねじれ発生を前に雲上限を上回れるか?/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

29日(水)の為替相場

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期間:29日(水)午前6時10分~30日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪月次CPI 予想を下回る

豪2月消費者物価指数(CPI)は前年比+6.8%と予想(+7.2%)を下回り、前月(+7.2%)から鈍化した。これを受け、豪中銀(RBA)が4月4日の会合で政策金利の引き上げを見送るとの観測が強まった。豪ドルは一時売りが優勢となったが、アジア株が軒並み上昇する中で下値は堅かった。

(2):ECB高官 金利引き上げを示唆

カジミール・スロバキア中銀総裁は「金利の引き上げを継続すべきだが、ペースは遅くなる可能性」と発言。その後、レーン欧州中銀(ECB)専務理事も「基本シナリオではより一層の利上げが必要に」などと述べた。

(3):パウエルFRB議長 「年内あと1回の利上げを想定」

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は議員らとの非公式会合に出席。政策金利は今年どこまで引き上げられるのかと問われ、連邦公開市場委員会(FOMC)の予測で示したとおり「年内あと1回の追加利上げを想定している」と回答したと伝わった。

29日(水)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:ねじれ発生を前に雲上限を上回れるか?

昨日のドル/円は132円台後半へと大幅に上昇。金融システム不安が一服し、世界的に株価が上昇する中で1週間ぶりに132.89円前後まで上値を伸ばした。月末31日がスポット取引の決済日にあたるこの日は、日本の年度末と海外の四半期末に絡んだドル買い・円売りフローが断続的に持ち込まれたとの観測もあった。そうした特殊要因があったとはいえ、日足一目均衡表の転換線と雲をまとめて上抜けたことで続伸期待が高まる可能性もある。

なお、日足一目均衡表では明日31日に、トレンドの転換点になりやすいとされる「雲のねじれ」が発生する。ねじれ発生を前に本日の終値で雲上限(132.70円前後)を上回ることができるか注目したい。

注目の経済指標:独消費者物価指数

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注目のイベント:米要人発言

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神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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