◉成功者の定義〜他人とは違う人が成功者?〜
このようなことをお書きしますと「お金持ちに対して否定的なのか」と誤解されてしまうかもしれませんが、そのようなことは全くございません。
むしろ、日本社会において成功者(富裕層)の方の脚を引っ張る、妬んでしまう風潮がまだあるのだとすれば、それは非常に嘆かわしいことだと思っています(それとも、もうそのような風潮は無いのでしょうか)。
成功者の方を、周りの他人とは違ったことをしている人=奇異な人という捉え方もあると思います。そして、その奇異な事をしつつ成功している人は、それだけで最大限の称賛に値する方だと思っています。
◉若い人ほど成功者を目指して欲しい理由
やや話は逸れますが、日本の会社で(外資系も同じかもしれませんが)サラリーマンをしていく上で、この「他人と違うことをする」ということは、とんでもないリスクに思えるかもしれません。
しかし、将来における大きな成功を引き寄せる可能性を少しでも高めたいのであれば、特に若い内は、普段の絶え間ない努力はもちろんのこと、誰も行きたがらない僻地や外国への辞令などに進んで手を上げるべきだと思います。
サラリーマンとしての成功が、出世をすることだとするのであれば、それは社長まで登りつめる可能性にかけることとなります。しかし、残念ながら日本の会社にいる限り、望みが叶い社長にまで登り詰めたとしても、それほどの金銭的な成功を得ることはできません。年収でいえば3000万〜5000万円程が多くの会社の上限だと思います。
しかも、この出世をし続けるということが極めてクセものです。社内での出世に人生をかけるということは、本人の実力だけではなく、運にも左右される天文学的に確立の低いチャンスに人生をかけるということだからです。私には、このアプローチはあまり適切には思えません。
まだ若い、もしくは自分自身で若いと思える方々は、会社にいたとしても積極的に他人とは違うことをやり続けるということをしても良いのではないでしょうか。結果としてそれがより良い転職、または独立ということに結びつくのであれば、それは素晴らしいことだと思います。
比べることができることではないですが、優秀な若者が日本の会社でサラリーマンとして生涯で得られる金銭的、精神的リターンと同じ若者が成功するまで何度も会社を起こし続ける事により得られるリターンを比べるのであれば、私は後者の方が高いのではないかと真剣に思っています。
◉成功者(お金持ち)に感じる魅力の源泉
そして、ここでもう一つ重要だと思うことは、お金を稼ぐという行為自体を目的とする動機付けは、継続性の観点から見てかなり難しいだろうということです。
成功者の方々は、あくまで本人がやりたいこと、達成したことなどの自己実現の結果として収入が得られ、その積み重ねが大きな資産形成に繋がったという方がほとんどではないでしょうか。
そのような成功者の方たちは、才能はもとより自己実現に向けての努力、目標設定の高さ、ハングリー精神、好奇心などが人並外れていたのでしょう。だからそ、お金持ちには魅力的な方が多いという結論が自然なものとして感じられるのかもしれません。