前回の記事から少し間が空いてしまいましたが、今回はお金持ちであることの意味や、お金持ちであることは凄いのか、価値があることなのかという抽象的なテーマで記事をお届けしたいと思います。

アベノミクス効果により、株で儲かって仕方がないという方が増えてらっしゃいます。しかし、以前にもお届けしたように、アベノミクスの帰結は富裕層のさらなる躍進と格差社会の拡大となる可能性が高いと思っています。
そのような今日、このようなテーマを考えてみるのも意味があるのではないでしょうか。

参考: 格差社会の加速と外国人&富裕層の独壇場?〜円安と資産インフレが作る日本の未来〜

そして、プライベートバンカーとして多くの超富裕層の方々と接し、共にビジネスを行ってきた私なりの結論ですが、資本主義社会のもとに、お金持ちとなることには、稼いだお金以上の意味と価値があると思っています。

【参考:直近のシンガポールプライベートバンカーシリーズ】

世界で活躍するプロフェッショナルの条件〜シンガポールでの採用活動を通じて感じる事〜
富裕層を魅了するシンガポール~教育問題・言論の自由…その魅力の裏に潜む影~
大事なのはお酒とゴルフ?〜もしアジアの大富豪からホームパーティーに呼ばれたら〜
プライベートバンク×インベストメントバンク?~アジアンバンカーのダイナミズム~
アジアの富裕層ビジネスにおいて必要とされる2つの信頼関係〜PBビジネスの魅力を感じる瞬間とは?〜


◉お金持ちであること自体は価値ではない?


まず大事なこととしてお伝えしたいのですが、私がお金持ちの方の相手をする際に、その方の資産の多寡で先入観を持つことはありません。相手の資産が2億円であっても、30億円であっても、100億円であっても、です。

確かに、一代で500億円〜1000億円の会社を創られた人だといわれれば、その事実自体がその人自身を物語ってしまうケースもございます。しかし、それでもただ「成功されてお金持ちになった方なのだな」という印象以外は、実際にお会いして一緒に時間を過ごさせて貰うまでは抱きようがありません。

何が言いたいのかと申しますと、ただお金を多く持っているというだけでは、その事以上の価値は持ち得ないと思うのです。
プライベートバンカーという職業柄、私のお客様はお金持ちの方に限定されています。しかし、全てのお金持ちの方にお客様になって欲しいわけではありません。