こんにちは。シンガポール在住のプライベートバンカーN.Sです。
海外での暮らしが長くなり、日本という国やその経済を客観的に見ることが多くなってきました。そんな中で、最近は、月に一度のペースで出張などで日本に帰っており、日本経済が変わっていきそうな萌芽を感じることが多くなってきています。
そこで、今回は海外から見た直近の日本の変化を、日本の景気の転換点という切り口で何点かお伝えしたいと思います。
【参考:直近のシンガポールプライベートバンカーシリーズ】
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1 ホテル事情の変化〜円安で割安化し、増加する外国人客〜
東京に滞在する際には、いわゆるファイブスターホテルに泊まることの多い生活をさせて頂いております。しかし、 ここ最近は、明らかに予約が難しいといったケースが多くなりました。高級ホテルに滞在する人が、多くなっているのを感じます。
私が東京で頻繁に利用するホテルはペニンシュラ、シャングリラ、コンラッド、リッツカールトンなどであり、どのホテルも極めて質の高いホテルだと思います。特にシャングリラ、コンラッド、ペニンシュラは同系列のホテルの中では(少なくともアジアにおいては)、かなりゴージャス感が漂うレベルの高いバー、レストランを兼ね備えており、ホスピタリティに溢れたホテルだと思います。
一泊は大体3万円くらいでしょうか。コーポレートレートなどを使うとやや安くなるかもしれません。
少し前まではドル換算で400ドル強(1ドル100円として4万円程度)でしたが、急激に円安にふれているため、今のレートだと300ドル弱くらいでしょう。
シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズホテルなどとは色々値段も違うでしょうが、最低でも同じくらいの値段はするでしょう。
サービスの質、部屋の豪華さなど考慮すると、今の為替レートにおいては、
値上げ余地があると思わざるを得ないほどお得感があります
。実際に震災後には一切見かけなくなった外国人観光客が、そういったホテルの大半の利用者ではないかというほど。多く見かけるようになっています。