The Sky Bar in Kuala Lumpur with a view of Petronas

前回の 商業銀行系プライベートバンクVS投資銀行系プライベートバンク~PBビジネスの魅力を感じる瞬間とは? では、我々の業界についての非常に大まかな話をさせていただきました。

今回はもう少し具体的に踏み込んで、我々プライベートバンカーがお客様と仕事をする上で必要とされる、2つの信頼関係=①パフォーマンスと②人間関係構築について書きたいと思います。

なお、もし宜しければ、 アジアのタイクーンとのビジネスにおいて必要とされるコミュニケーション能力 を今回の記事と併せてお読み頂くと、より理解が深まりやすいと思います。


◉投資銀行系PBにとってパフォーマンスは最重要指標


投資銀行系のプライベートバンクに属する私自身にとって、マーケットと真剣に向合い続けて、投資アイデアを探すことが最も大事な仕事です。そのアイデアや予測に基づき、顧客へ具体的な運用の提案をタイミングに応じて行っています。そのため、運用の結果に基づくパフォーマンス(運用成果)というのは、顧客満足度において非常に大きな部分を占めており、常にそこを自分自身もお客様もシビアに見ています。

このようなパフォーマンスという視点から今年を振り返ると、今年は非常に良い年でした。まだ半月残しておりますが、このままいけば、平均して25~30%のリターンを達成できそうです。確かに、昨年が厳し過ぎたというのがあるかもしれませんが、今年はそれを補って余りあるリターンを実現できそうです。結果として、いわゆる日本的慣行である年末のご挨拶にも気持ちよく伺うことができ、お客様と美味しいお酒が飲めるのが今から楽しみです。